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  • 危険ハーブ、覚醒剤、麻薬健康と食品の解説

    サルビア・アルカロイドは覚醒剤LSDと同じ? 植物の覚醒アルカロイド

    サルビア・レウカンタ(Salvia leucantha)

     

     

    タンジン(丹参:Salvia miltiorrhiza)

    サルビア(セージ、コレウス)のインドール・アルカロイド

    1.サルビア・ディヴィノルム種の幻覚物質(hallucinogens)

    夏から晩秋までは、様々なサルビアが咲き続けます。サルビアはしそ科(Labiatae)の多年草で、
    同類のコレウス(コリウス)と呼ばれる種類を含めて世界に700種類以上の栽培種があるといわれます。
    観賞用の園芸種も多数作られていますが、花の少ない時期に咲く貴重な草花です。
    食用にされる種類はセージと呼ばれますが、この分野も人造品種、園芸品種が多く、
    区別が難しいために食中毒が絶えません。
    このサルビア類には、中枢神経に作用する、インドール・アルカロイド(indoles alkaloids)を
    持つ種類がいくつか知られています。
    特にサルビア・ディヴィノルム種の幻覚物質(hallucinogens)はメキシコ現住のマザテック・インディアンが宗教儀式に使用していたことから、合法ドラッグと称して世界中に広まり、
    危険な副作用が懸念されています。

    2.食用、薬用のサルビア(Salvia)

    コモン・セージ(Common sage:Salvia officinalis)
    サルビアはハーブの世界では通称のセージという名で呼ばれます。
    コモン・セージは地中海原産といわれる種類ですが、コモン・セージを基本種として、
    沢山の変亜種、栽培種があります。
    下記は日本や外国の代表的な品種です。
    香辛料としては肉料理などに使用され、薬用には抗炎症、循環器、消化器系治療等に
    使用されます。

    パープル・セージ(Salvia officinalis “Purpurea”)
    パイナップル・セージ(Salvia rutilans)
    クラリー・セージ(Salvia sclarea)
    チェリー・セージ(Salvia coccinea)(Salvia microphylla)

    チェリー・セージ(Salvia coccinea)(Salvia microphylla)

     

     

     

     

     

    タンジン(丹参)(Salvia miltiorrhiza)



    3.強いアルカロイドを持つコレウス(コリウス:Coleus)フォルスコリン

    紫蘇科(Labiatae)。コレウスにはPlectranthus barbatusの学名もあります。
    コレウス類は園芸種が多く、世界中で観葉植物として親しまれています。
    観賞用のコレウス類はアルカロイドの分析が進んではいないようですが、
    ある種のコレウスが、アルカロイドの強いサルビア類として知られています
    その代表的なのがインドネシアなどに自生するといわれるコレウス・フォルスコリです。
    含有する代表的なアルカロイドは1970年代に分離され、
    フォルスコリン(Forskolin)と命名されました。
    フォルスコリンが後述のサルビノリンと、どの程度の近似性を持つのかは不明ですが、
    心臓疾患や喘息に有効との説があります。
    インドの伝統医療アーユルヴェーダでは消化器治療に使用されますが、
    効能、毒性の詳細は不明です(Encyclopedia Medicinal Plant, Dorling Kindersley)。



    4.宗教儀式と覚醒剤に使用されるサルビアとコレウス

    サルビア・ディヴィノルム(Salvia divinorum)
    アジアよりメキシコに渡り、幻覚アルカロイドを持つコレウス・ブルメイに?

    中南米ではアジア原産のサルビアが、大航海時代に持ち込まれ、宗教儀式や伝統医療薬として
    使用されているといわれています。

    サルビア・ディヴィノルム(コレウス・ブルメイとも)は、覚醒剤として使用される
    中南米に通称や隠語がたくさんあります。
    Hierba Maria(イェルバ・マリア:聖母のハーブ)、
    La Hembra(ラ・ハンブラ)(ラ・アンブラ:婦人),
    Pipiltzintzintli(ピピルツィンツィントリ:気高き王子)これはアズテック語(アステカ:Aztec)。
    Ska Maria Pastora (スカマリア・パストーラ)(Leaves of the Virgin Shepardess:聖処女の葉)
    Diviner’s mint(ディヴァイナー・ミント:神々しいハッカ)、
    Diviner’s sage(神々しいセージ)
    Mexican mint(メキシカン・ミント)、
    Mexican sage(メキシカン・セージ)

    食用種の基本種がコモン・セージであるように、強い幻覚作用を持つ品種は
    サルビア・ディヴィノルムが基本種という学説が有力です。
    1982年にその幻覚成分が葉や茎より分離され、サルビノリン(salvinorins)と名付けられました。
    サルヴィノリンはメキシコの研究者オルテガら(Ortega et al)によって発見されました。
    オーストラリアでは麻薬扱いですが、英米などでは合法ドラッグと称してネットなどで売られています。
    サルビノリンは幻覚作用が強く、神経や肝臓などに危険な物質ともいわれていますが、
    副作用詳細は不明です。
    そのアルカロイド成分はテルペノイド(terpenoids)のジテルペン(diterpenes)ですが、
    その後2種類に分離され、現在はサルビノリンA, サルビノリンBと呼ばれます。

    コレウス・ブルメイ(Coleus Blumei)
    コレウス・ブルメイの葉は、メキシコ南部、オアハカ州(Oaxaca)原住のインディオである
    マザテック族(Mazatecs)がシャーマン儀式(shaman)などに使用する物質(entheogen)として
    知られています。
    コレウス・ブルメイの乾燥葉は、気体として吸引するか、舌下(sublingual)で吸収すると
    幻覚作用(hallucinogens)をおこします。
    コレウス・ブルメイの由来には異説が多々あります(Don Alejandro,etc)。
    現在ではコレウス・ブルメイはメキシコ南部の原産種ではなく、アジアより移入された
    サルビア・ディヴィノルムの栽培種ではないか、という説が有力です(Valdes et al)(Wasson,1962)。

    シェラマドレ・オリエンタル(Sierra Madre Oriental)の山奥でコレウス・ブルメイの野生種を発見した
    という話も色々ありますが、実際に自生を見た学者は確認されていないといわれます。
    日本の園芸種で普及しているキランソウ、ニシキジソとよばれる種類もコレウス・ブルメイと
    いわれるようですが、幻覚アルカロイドはほとんど検出されないそうです。
    マザテック族居住地には、この園芸種と、同じくコレウス・ブルメイと呼ばれる
    サルビア・ディヴィノルムの栽培種が混在しているとも考えられます。

    マザテック族のコレウスには現地語でエルニーニョ(el nino:男の子供)、
    エルアヒヤード(el ahijado:神の子)と呼ばれる2種類があるようです。

    コレウス(コリウス)類には観葉植物など150種類ほどが知られています。
    a. コレウス・プミルス(Coleus pumilus):
    中米では男という意味のエルマッチョ(el macho)と呼ばれます。Coleus blumeiの亜種?

    b. コレウス・プーマ(Coleus pumas): Coleus blumeiの亜種?

    c. コレウス・フォルスコリ(コリウス・フォルスコリン:Coleus forskohlii)

    d. コレウス・ブルメイ(Coleus blumei) 既述

    e. ロフォフォラ・ウイリアムシー(Lophophora williamsii)(現地名ペヨートル:peyotl)
    (ペヨーテ:peyote)サボテン科 ロフォフォラ属、和名:烏羽玉(うばたま)
    サボテンの幻覚物質として知られるメスカリン(mescaline)を含有する。

    f. サイロシブ(シロシブ)・メキシカーナ(Psylocybe mexicana)
    現地ではテオナナクトル(teonanactl)とよばれるらしい。シビレタケ属キノコ(Psilocybe)の
    幻覚物質シロビン(サイロビン:Psilocybin)が使用されます。

    g. ツルビナ(Turbina corymbosa)(メキシコ名Rivea corybosa)(アステカ語ololiuhqui)
    ヒルガオ科、ツルビナ属.  米国語通称モーニング・グローリー(morning glory)

    h. キバナハマヒルガオ(Ipomoea violacea)
    ヒルガオ科、ファルビティス属(アサガオ属)(Pharbitis)
    米国語通称モーニング・グローリー(morning glory)
    ヒルガオ科の2種類の種からは、1962年、ホフマン(Hofmann)により
    幻覚物質(psychoactive ingredients)が分離されましたが、成分名は不明です。
    ヒルガオ科の種はサイロシブ(シロシブ)・メキシカーナの代用といわれ、
    幻覚作用は最も弱いといわれます。



    5.マザテック・インディアン(Mazatecs)が儀式などに使用する、その他の幻覚アルカロイド類。

    カンナビス・サティーバ(Cannabis sativa:大麻)
    乾燥葉は通称マリファナ(マリワナ)(Marijuana)と呼ばれる。
    原住民の常用ではないようですが、使用する場合があるといわれます。
    幻覚作用物質はサルビノリン、メスカリン、フォルスコリンに類似しているといいます。
    主成分のアルカロイド化合物はテトラヒドロカナビノール(THC)
    (delta-9-tetrahydrocannabinol).
    パフボール(Puffballs)(Lycoperdon mixtecorum and L. marginotum)
    ホコリダケ類のキノコ。
    チョウセンアサガオ(Datura metel)
    日本でもマンダラケ(曼陀羅華)といわれ観賞用に栽培されています。
    猛毒のアトロピン(atropine)、スコポラミン(scopolamine)、ヒヨスチアミン(hyoscyamine)などが検出されます。



    6.サルビア・スプレンデンス(Salvia splendens)

     

    和名:緋衣草(ひごろもそう)。
    日本でサルヴィアといえば誰もが連想する鑑賞用の赤いサルビア。
    スカーレット・セージ(scarlet sage)とも呼ばれます。
    サルビアの幻覚アルカロイド、サルビノリン(salvinorins)はディヴィノルムだけでなく、
    このスプレンデンスやその他品種からも検出されるようですから、要注意です(Savona et al. 1978, 1979)。



    7.幻覚アルカロイドの危険性

    コレウス・ブルメイのサルヴィノリンAは舌下で100-250 mcg、気体の場合は
    200-500 mcgくらいが用量だそうですが、この用量で、キノコの成分シロシビンの10倍、
    サボテンのメスカリンの1,000倍の作用があるといわれます。

    幻覚アルカロイド類の多くは麻薬取締法で使用を禁じられています。
    これら物質は習慣性があり、肝臓を痛め、老化を早めるといわれていますので要注意です。
    合法ドラッグと称して様々な幻覚アルカロイドが出回っていますが、大変危険な風潮です。

    幻覚アルカロイドの分子構造は、後述のインドール・アルカロイドといわれるタイプですが、
    これは麻薬として禁じられているエルエスディー(LSD)の成分に類似するものです。
    また、世界の伝統医療薬には、様々なアルカロイド類を使用するものがあります。
    用法の難しい、危険な伝統薬が多々ありますので、特に肝臓や腎臓に疾患を持つ人は、
    医師との事前相談が欠かせません。



    8.植物のインドール・アルカロイド(indoles alkaloids)

    アルカロイドはアルカリ様という意味で、動植物に含有されるアルカリ性(塩基性)成分の

    総称。
    特に植物類に多く分布し、地球上には5,000種類以上あるだろうと推定され、分離されたものだけでも500種を超えるそうです。
    植物毒のほとんどは、アルカロイド成分が占め、
    マオウ科、ナス科、ケシ科、メギ科、キンポウゲ科、アカネ科、マメ科、ユリ科、

    ヒガンバナ科など
    多数の植物に含有されます。

     

    (写真上左)アマドコロ(Polygonatum odoratum)強壮剤で知られる.
    (写真上右)ナルコユリ(Polygonatum falcatum)

     

    ユリ科は強いアルカロイド(Alkaloids)が多いことで知られます. アルカロイド(Alkaloids)は、植物が動物から身を守るために働く物質といわれています。
    アルカロイドには被抽出物より、個々の名前が多数付けられており、モルフィン(morphine)、
    キニーネ(quinine)、ニコチン(nicotine)、ストリキニーネ(strychnine)、

    カフェイン(caffeine)などが身近な名称です。
    植物毒のアルカロイドの多くは神経ホルモン様の働きを示し、少量でも神経構造に侵入すると、
    神経を麻痺させる毒性を示します。
    幻覚作用を起こすアルカロイドはインドール(indoles)と呼ばれる、
    アミノ酸のトリプトファン(tryptophan)由来の構造を示すものが大部分

    インドール・アルカロイド(indoles alkaloids)の作用は医療分野で応用されて、
    多数の医薬品が開発されています。



    9.エルエスディーとは(LSD:lisergic acid diethylamide)

    ライ麦(Secale cereale)

    エルエスディーはリゼルグ酸(lisergic acid)のジエチルアミドという意味です。
    リゼルグ酸はイネ科植物に寄生するバッカクキン(麦角菌)(Claviceps purpurea)の代謝物である、
    エルゴタミン(ergotamine)、エルゴメトリン(ergometrine)などの主要部分が構成している物質。
    エルゴタミン、エルゴメトリンはインドール・アルカロイドの代表的なものの一つです。
    最近はエルゴタミンが偏頭痛治療薬の主流となりつつあります。



    10.アトロピン(atropine)、スコポラミン(scopolamine)とは

    アトロピンは語源となったナス科ヘラドンナ(Atropa belladonna)やハシリドコロ(Scopolia japonica)などの
    植物アルカロイド毒としても有名です。スコポラミン、アトロピン合成物質には、
    副交感神経拮抗薬(商品名ブスコパン buscopan)、アトロピン系鎮痙剤(商品名パンテリン)、
    白内障治療薬(商品名ロートエキス。瞳孔括約筋を弛緩させる作用)など多数の医薬品があります。
    この作用はサリンの解毒薬に使用されるそうです。

    初版:2004年12月09日 15:11(no.2004120927)

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