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食在亜細亜:アジアの生鮮食材

食在亜細亜:アジアの生鮮食材

アジアのヤシ食文化(1): アサイーの近縁クジャクヤシ(孔雀椰子)は強精強壮の生薬

日本人がイメージするアジアのヤシといえばココと通称される食用椰子の大きな実。ところがアジアのヤシ類は小さな実が房状に鈴なりなるのがほとんどで、ココヤシは珍しい部類。その成分は脂肪酸が主でミネラルは鉄分、カルシウムなど。食用の品種はごく限られますが、メジャーはココヤシとアブラヤシ。マイナーですが健康食品、代替医療として注目されるのがクジャクヤシとアサイーヤシ。中世から嗜好品となっているのが幻覚作用を持つといわれるビンロウ。最近の注目度ナンバーワンが細々と澱粉を利用されていたサゴヤシです。ヤシ類は熱帯地方を中心に2,500種以上あるといわれていますが、耐寒性のあるカンノンチク(観音竹:Rhapis excelsa)、シュロチク(棕櫚竹:Rhapis humilis)、トウ(籐:Calameae :rattan)もヤシ科(Arecaceae)。日本の温帯地域でも食用ばかりでなく、身近にたくさんの種類や交雑種を観ることができます。1.クジャクヤシ(Caryota urens L, Arecaceae)クジャクヤシ(Caryota urens L, Arecaceae)(サイヨーク:タイランド)...
世界を魅了する食材

日本の食用蟹文化:チャンピオンがベニズワイガニのわけ

ズワイガニ(松葉ガニ、越前蟹:Chionoecetes opilio)は冷製カクテル・ソースも美味しい(*中央は生シラス)アジアの食用蟹文化(5):アジアの食用蟹図鑑1.西高東低のカニ食文化:庶民には縁遠くなったタラバガニ、ズワイガニ、ケガニ世界一のエビ好き日本人は蟹(カニ)も大好き。他国に比べれば常食する種類が最も多い国かもしれません。ただし、西日本と東日本太平洋岸では食用蟹(かに)の多様さが異なり、山陰地方、瀬戸内海地方から九州ではローカルな食用種が豊富。日常的に多種類が身近なことでは西日本以南が勝ります。首都圏など太平洋沿岸地域住民のカニ食量は産地が近い日本海沿岸や北海道民に較べて、半分にもなりません。首都圏では豊洲中央市場を除けば一般市場経由で入手できる活き蟹は通年で約7~8種類。毛ガニ、タラバガニ、花咲ガニ、ズワイガニ、上海カ二、ワタリガニ(ガザミ)、ヒラツメガニ、沢蟹くらい需要の多い新鮮なケガニ、ズワイガ二、タラバガニなどの規格品はキロ5,000円から数万円。3品種の本来の国内需要は150,000トン/年はあるでしょうが、60年代以来、減産と価格高騰が続き、現在は、とても庶...
世界の健康と食の安全ニュース

アサイー・ベリーの抗酸化作用はビルベリーを凌ぐ

アサイーナ(アサイー・ベリー)の抗酸化作用 赤紫色素は美容と長寿の最強抗酸化ポリフェノール(6) ビルベリーを凌ぐ(しのぐ)最強の抗酸化フルーツ1.アサイー(Euterpe oleraceae)とはアサイー(Euterpe oleraceae)はアマゾン川とその支流の流域や河口に分布するエウテルペ属のヤシ(椰子)。エウテルペ属は湿地を好みます。幹は細く、数本が同根で生えることがほとんど。生産地では若い幹の芯材を主食に用います。先住民はアサイー椰子の様々な部分を食材としていましたが、永年にわたり強壮強精に役立つ健康食品としても認知されていたようです。アサイー・ベリーと呼ばれる果実は熟するとフラボノイドのアントシアニンが発生し赤紫色になります。この果実部分が健康食材として米国中心に広まったのは古い話ではありませんがいまではポピュラーな飲料やジャムとして老若男女に広く愛用されています。2.健康に寄与するアサイー・ベリー(Euterpe oleraceae)の主要成分 アサ―イーに最も多いのがポリフェノールのフラボノイドと脂肪酸類。特に紫色色素のアントシアニンとオリーブオイルで知られるオレイン...
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アジアの食用蟹文化(4): 北海の蟹漁(かに)最前線は太平洋戦争の激戦地: アリューシャン列島アッツ島の玉砕

終戦記念日が近くなるとマスメディアを賑わすのが太平洋戦争の回顧録。恐ろしく、悲惨な戦争の体験談を経験者が語り継ぐのは後世のために重要なこと。特に経政官界のリーダーはほとんどが大戦後生まれで軍、警察、省庁の権力乱用の実態を知らない世代。国民も体験者が少なくなり、声が小さすぎるのか、戦後に占領軍主導で奪い返した国民主権を元に戻す動きがありますが、少しでも抑制するために、太平洋戦争の実態を明らかにし、記録するのは重要なことでしょう.ウナラスカなどアラスカ州に多いハクトウワシ(白頭鷲)はアメリカ合衆国のシンボル写真はダッチハーバー町で撮影した猛禽の白頭鷲(ボールド・イーグル:bald eagle:Haliaeetus leucocephalus).米国の力の象徴として双頭の鷲(ダブル・イーグル)がコイン、切手などにデザインされています.一時は絶滅危惧種(Endangered)になったくらいの希少保護動物ですがアラスカ州では見ることができます.アラスカ州から細胞内の染色体のように細く、長くベーリング海に横たわるアリューシャン列島。(Aleutian Islands :大きな島だけで55島、内14...
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タイの魚市場その5:アジアの食用蟹文化(2): ソムタムプーとベンケイガ二(Sesarmops intermedium)

タイ国民の大好物.青パパイヤのサラダ(ソムタムタイ:Som Tam Thai)(バンコク)1.タイ国民(アジア人)に欠かせないソムタムプー(Som Tam Pu:Somtam Poo)ソムタムプーはソムタム・タイに発酵カニを入れたタイ食文化の代表的庶民料理。未熟な青パパイヤのサラダ(ソムタムタイ:Som Tam Thai)に、生の塩漬け淡水産カニ(タイ語でプー:puまたはpoo)をすり潰して入れ、トマト、ハーブ類、トウガラシ、好みの味噌だれ、スパイスなどを加えたサラダ。ソムタムプラーラ(Somtam Pla-ra )と呼ばれる料理もありますが、ソムタムタイに発酵させた生魚を入れたものです。日本人が生のカニを入れることはお奨めできません.(写真上)唐辛子、ニンニクで漬け込んだベンケイガ二(Sesarmops intermedium:Sesarmidae)(バンコク:タイ)ソムタムプー(Som Tam Pu)に使 用するカニは伝統的にベンケイガニ科(Sesarmidae)のセサーミッド・クラブ(sesarmid crabs:Armases Angustipes:淡水系)を塩漬け発酵させて使...
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タイの魚市場その4: アジアの食用蟹文化(1):ノコギリガザミとタイワン・ガザミ

1.熱帯、亜熱帯アジア(亜細亜)生鮮市場の蟹(カニ)世界に蟹(カニ)は数千種類も生息しますが、商業的価値がある品種は少なくどこの国でも主要市場に出回る食用蟹の品種は限られています。タイでも蟹(タイ語でプー)はエビ同様に多種類が生息しますが、商業的な食用蟹の品種はごくわずか。2-4種類くらいです。また蟹食文化はタイ、マレーシア、ヴェトナム南部のような熱帯地域と温帯地域の日本や欧米とは根本的に異なります。温帯地方は北方産の大型蟹、温帯産の中小型蟹双方が獲れるためにバラエティーが豊富。熱帯地方は中小型蟹が数種類。温帯地方は蟹の身とみそ(中腸腺)、卵(外子)、卵巣(内子)を楽しみますが、熱帯地方は発酵させた卵巣とカニみそ(中腸腺)を中心に、身は殻ごと潰して食します。 2.熱帯蟹のチャンピオンはノコギリガザミ(Scylla serrata)(写真上)アカテノコギリガザミ(Scylla olivacea)と区別して呼ぶ人もいます。(写真上)左右ともには背面(甲羅)に網目があることからアミメノコギリガザミ(Scylla serrata)と呼ぶ人もいるようですが味も姿も上段のアカテ(赤手)との区別が必...
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ロータス(蓮)の有毒アルカロイドが美容、ダイエットの有効成分?

ヴェトナム旅行では蓮(ロータス:Lotus:Nelumbo nucifera)の実の菓子や蓮茶、蓮の葉茶がおみやげの定番。ロータスの種を砂糖に漬けた菓子レストランでは蓮の実のターメリックライス、サフランライスを食した方も多いでしょう。食用植物にはビタミン、ミネラル、繊維質以外に三大健康成分といわれる生理活性化物質があります。その三つとは野菜、果実には癌(がん)や心血管病の予防や再発防止のポリフェノール。香辛料やハーブには精油(essential oils)、植物樹脂(oleoresins)のテルぺノイド。植物性生薬にはアルカロイド。このうち、モルヒネに代表されるアルカロイドは危険な物質でもあり、用法、用量が難しいために、アルカロイド含有食品には十分な知識と経験が必要です。「旧フランス領インドシナの食文化(3):ヴェトナムの蓮(はす)食文化は不眠症、消化器疾患に著効?」蓮(ロータス:Lotus:Nelumbo nucifera)日本にも蓮の葉茶が輸入されるようになりダイエットや美容目的に愛用者がいるようです。安価なお土産の蓮茶は蓮の葉は使用せずに緑茶がベース。合成香料での味付けですから、...
食在亜細亜:アジアの生鮮食材

旧フランス領インドシナの食文化(3): ヴェトナムの蓮(はす)食文化は不眠症、消化器疾患に著効?

蓮の花(lotus:Nelumbo lutea または Nelumbo nucifera)食用にされる蓮(ハス)はロータス(英名:Lotus)と呼ばれます。種類は2種が知られています。ロータスの大きな葉や花にはイソキノリン・アルカロイドが豊富 (写真上下)ベトナム・ホーチミン市郊外の水連(water lilly:Nymphaea, Nympheaceae)一般的に水連(スイレン)と呼ばれるものは観賞用.70種類はあります。ヴェトナムの食用蓮(Nelumbo nucifera:Lotus)はインド原産といわれ、インド同様にヴェトナムでも国花となっています。鍋料理が盛んなヴェトナム南部で花や茎、花弁は高級鍋用野菜。実(み)は生も食されますが乾燥品が主流。通年の食材として普及しています。乾燥させることでアルカロイドの毒性が失われるかどうかは不明。(写真上)べトナム南部とカンボジアとの国境は蓮(花托)の売り子が名物風景。メコン川フェリーで出会った欧米人(ロシア?)は売り子から買ったハスの実を、生で食べていました。香り高い生食ができるのは実だけのようですが、アルカロイドの危険性もあり、慣れない都...
糖尿病のニュースと解説

タイの「樹木菜」「極小野菜」の機能性成分(phytochemical)         日米工業化野菜の栄養素は?.

マンゴーの成木。たくさんの蕾と花をつけています。(チェンマイ)広い庭のあるタイの家では樹高15メートルにもなる果樹を植樹し、身近に樹木の若芽、シュート(幼莢)、若葉、つぼみ、花、樹皮などが収穫可能。通年で得られるため、多くの人がそれらを野菜として利用しています。商業用や愛好者が栽培する場合は収穫に便利な低木に仕立てます。健康長寿と強精強壮に寄与するタイの伝統的樹木菜、極小野菜、香辛料の秘密:A secret of healthy edible shoots, etc1.新鮮野菜の工業化、工場化で失われる栄養素日本では新鮮野菜は歩留り向上を目指して工業化、工場化が進んでいますが、工業化に伴う栄養素の低下はすでに世界中で懸念されています。「Declining Fruit and Vegetable Nutrient Composition」最近の50年間で新鮮野菜の栄養素が相当量減少しているという仮題で調査研究を進めているのはテキサス大学農学部バイオケミカル研究所(University of Texas Biochemical Institute, Austin)のドナルド・デービス博士(...
糖尿病のニュースと解説

アジアの瓜(うり)食文化: ウリ科の強精強壮成分シトルリンで酷暑を凌ぐアジア人の知恵

瓜類で最大の大きさのスイカも、極小の小玉がますます増えていますが摂食必要量を満たしません.強い体作りのためには伝統的な大玉がお奨め.1.強壮効果のある夏の健康野菜は瓜類ウリ類はスイカを筆頭にシトルリン(Citrulline)、テルぺノイド、ビタミン、ミネラル、繊維質が豊富な、図抜けた健康食品。アジア、中東、南北アメリカ、地中海沿岸部など熱帯、亜熱帯諸国ではスイカを含めた瓜類の消費量が日本をはるかに超えています。日本の温帯地域は5‐6月が瓜(ウリ:gourd)の旬。各地方、各地域によって多様な瓜類を様々な呼び名で楽しみますが漬物が多く、消費量は多くありません。瓜類(gourd)は身近な野菜ですが、カボチャとズッキーニ、夕顔と干瓢が同じものだと知る人は少ないでしょう.果実野菜、果物として身近なスイカ、メロン、キュウリ、ゴーヤ、カボチャ、ズッキーニ、冬瓜(とうがん)、夕顔(カンピョウ)、ヘチマ、瓢箪(ひょうたん)はどれもが近い親戚.緑黄野菜として高血糖を防ぎ、強壮の栄養価が高いことで知られます。2.シトルリン(Citrulline)の含有量と健康効果は比例しないシトルリンはスイカの含有量が最...
糖尿病のニュースと解説

タイの健康野菜を探る(4):スリムなタイ庶民の食事と食材: スリムなタイ庶民は生野菜のミェンカムとトッピングを欠かさない

1. 生野菜の食べ方に工夫をするタイ人の食生活タイ人は中国雲南省にルーツを持つといわれ、統一国家の建国は13世紀と比較的新しい国ですが、外敵の侵略を防ぐことができたために、独自の文化を築いてきました。その背景は強い信仰心と闘争に耐える強靭な体。最近の数十年はタイ料理が世界の関心を集めていますが使用している食材はほとんどが外来でタイのオリジナルではありません。ところが、その食生活はオリジナリティーにあふれています。調理法にもインドシナ半島諸国や他のアジア諸国とは異なったユニークなバラエティーがありますが、最も優れているのは「健康食材を日常的に摂食する工夫」要するに調理法とはやや異なる食材の「飽きない食べ方」でしょう。熱射と感染症に負けない強い体作りに効果のある食材ならば徹底的に採り入れ、自国の食文化として消化、昇華させているのがタイ人の食生活。同じような食材は東南アジア各地にありますが、食べ方は様々。健康的な食材を飽きずに、しかるべき量を日常的に食せるように工夫をしているのがタイ料理のユニークなところです。 2. スリムなタイ人を駆逐する欧米食文化 街頭ウォッチングでは肥満、オーバーウェ...
糖尿病のニュースと解説

スイカのシトルリンとバイアグラ効果: 7月4日はテキサス州の「スイカの日」

7月4日は米国の独立記念日(Independence Day)ですが、米国では南部、西部を中心に「スイカ・ゲーム」「スイカ・パンチ」「スイカ・サラダ」など西瓜(すいか)が祭りの主役となります。スイカの大生産地、テキサス州からはスイカとシトルリンの興味深いニュースが発信され、毎年の盛り上がりに花を添えています。生鮮スイカはシトルリンが豊富ですが、特に外皮(ラインド:rind)まで食すれば、シトルリンの保健効果、強精、強壮効果が倍増するという研究です。日本では外皮部分を漬物などで食用とする方法がありますから試してみてはいかがでしょう。テキサス農業大学(the Texas A&M University)農芸化学部では赤身にもシトルリンを豊富にする品種の開発が進んでいるようです。日本では赤みの多い小型スイカ(写真上)が一番人気.住環境によるのでしょうが出来るだけ白い部分(英語ではrind)の多い大型を選んで食べましょう。甘味はありませんが、白い部分(ラインド)には重要成分のシトルリンが豊富.果実を楽しんだ後は漬物、煮物などにすれば、とても美味.*シトルリンは有用なアミノ酸ですが合成アミノ酸によ...
糖尿病のニュースと解説

サソリの蛍光物質に強精強壮効果が?

チャイニーズ・ゴールデン・スコーピオン(北京のレストラン)(Chinese golden scorpion:Mesobuthus martensii)サソリは節足動物.8本脚を持ち、カニの親戚.ゴールデン・スコーピオンは中国で養殖され、北京はじめ各地で食べられています。1.アジアのサソリ(蠍、蝎)食文化東南アジアでは中国系を中心にサソリが食材、漢方薬として広く養殖されており都会や郊外の多くの街で手軽に入手できます。街の屋台では強精効果が期待されているヒトデ、タツノオトシゴなどとともに串に刺した焼きサソリ、揚げサソリが売られ、市場ではサソリがヘビやタツノオトシゴ、ヒトデなどとともに蒸留酒に漬けられて売られています。漢方薬の全蝎(ぜんかつ)はキョクトウサソリ科(Buthidae )のアジアサソリ(Asian scorpion:Buthus martensii Karsch)が主。中国の中北部や朝鮮に生息し、毒性は弱いといわれます。キョクトウサソリ科(Buthidae )は種類が多く、毒性は強弱様々なようです。アジアサソリ(Asian scorpion:Buthus martensii Ka...
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旧フランス領インドシナの食文化(13): ベトナムの強精強壮海産物御三家:ナマコ、ヒトデ、タツノオトシゴ(後編)
ベトナムの強精強壮海産物御三家:ナマコ、ヒトデ、タツノオトシゴ(後編)

タツノオトシゴはそのユニークでユーモラスな姿が世界中で愛され、ヒトデとともに多くの装飾品、玩具が作られていますが、強精強壮の漢方薬としても永い歴史があります。1.ナマコ(Apostichopus japonicus :sea cucumbers)2.ナマコは朝鮮人参に匹敵する健康食品3.2000年代にアジアでナマコ・バブル4.アジアのナマコバブルにフロリダ州が乱獲禁止令5.日本のナマコ産業は輸出が柱6.ヒトデ(人手、海星:star fish)の薬効(以上は前編に掲載)7.タツノオトシゴ(竜の落とし子:sea horse:Hippocampus)海産乾物屋で売られる乾燥オオウミウマ(大海馬:Hippocampus kelloggi) タツノオトシゴの漢方薬は海馬とよばれ、薬膳料理にも使用されます.他の漢方系強精強壮素材に較べれば価格が安いため、販売する大衆的乾物屋もたくさんあります.(ニャチャン:ベトナム)タツノオトシゴはヨウジウオ科(Syngnathidae)タツノオトシゴ属(Hippocampus Hippocampinae)見た目では理解しがたいですが魚類。判明している種類が37種...
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旧フランス領インドシナの食文化(8):ジャンボタニシとエスカルゴ

日本流にいえば「貝売り少女」ですが「貝売り女性」(ニャチャン:ベトナム)戦争の深い傷跡がいまだに残る市民ですが戦争を知らない若い女性には屈託のない笑みが.1.旧仏領インドシナに貝類が豊富なわけ旧仏領インドシナでは淡水系、海水系の食用貝が市場に豊富。種類が豊富なのは国民性もありますが、先進国で見捨てられた種類の貝がいまだに多数売られているからです。貝類王国日本の都会ではすでにマイナーになった貝類が沢山ありますが、初めてインドシナ旅行に出かけた人や駐在した人が驚くのが通称ジャンボタニシ。住血吸虫など寄生虫問題もあり、日本やタイ、シンガポールの都会では、ほとんど食べられなくなりましたが、旧仏領インドシナではいまだにどこの市場でも売られており、レストランでも名物料理扱いでメニューに載せられています。2.ジャンボタニシ(スクミリンゴガイ:Pomacea canaliculata)(写真上下)通称ジャンボタニシ(スクミリンゴガイ:Pomacea canaliculata)スクミリンゴ科リンゴ貝属スクミリンゴ貝。タニシは日本、中国を含めてアジアでは大小含めどこにでも棲息しています。タニシやカタツムリ...