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  • 健康と食品の解説

    アナフィラキシー・ショックと秋に凶暴なスズメバチ類

    1.住宅地に拡がるスズメバチ毒素の事故

    猛暑後の秋はキイロスズメバチ の繁殖が通常以上に多くなります。
    夏の好天と猛暑により、巣作りが容易になり、餌の昆虫も多く発生しているからです。
    スズメバチ類は例年9月ごろから11月にかけて活動が活発化しますが、
    住宅地が拡大して山間部を侵食するようになってから
    蜂に刺される事故が増え続けています
    日本ではハチ毒による死者は、多かった1989年が70人、
    毎年平均30人を超えていましたが最近の10年くらいは
    救急注射の普及で減少しています。
    特徴的なのは1993年以降の30年間で50歳以上の被害死亡者が90%以上。
    そのうち70歳以上が50%を占めることです。
    死亡の原因は主としてキイロスズメバチとオオスズメバチによる
    アナフィラキシーショック(Anaphylaxis)。
     
    東京のベッドタウン川崎市麻生区で、生垣手入れ中の作業員男性がコガタスズメバチと見られる巣を
    破壊してしまい、10数匹のハチに襲われたことがあります。
    刺された男性はアナフィラキー・ショックにより数十分も経たずに死亡しました。
    例年、蜂の行動が活発になるのは夏の終わりから、秋にかけて、
    女王蜂が独立する分蜂活動が起きるとき。
    年間5万人近くが被害を受けていますが、いまでは一般人の
    救急薬キット携帯が可能になり、アナフィラキシー・ショック死は減少を続け
    20人前後に限定されるようになりました。(2012年で22名)
    7月の事故は珍しいのですが、猛暑後はスズメバチの行動が早まるといわれます。
    農作業、山林の仕事、雑草刈などに従事する人やその事業主は、
    アドレナリン主剤のアナペンやエピペンの救急キットを
    早めに準備することをお奨めします。

     

    2.アナフィラキシーショック(Anaphylaxis)とは

    抗原抗体反応と呼ばれるアレルギー反応の一つです。人体では免疫反応により、最初に刺されたとき、抗原である蜂毒に対して、抗体が出来ます。この抗体が、次に刺されたときに、毒素(抗原)に反応してショック症状を起こすのがアナフィラキシーショックです。
    欧米ではピーナッツなど、食品によるショックが多いといわれます。またラテックス、薬品などでも起きます。
    蜂毒の作用メカニズム詳細は不明ですが、蛋白質系のアミン類、ペプチド類といわれる毒素に反応を起こした
    抗体の酵素(ホスホリパー ゼ:phospholipase、プロテアーゼ:Protease)が細胞膜で作用して、
    そのイオンチャネルを塞ぎ、ナトリウムの流入を阻止します。
    したがって、ふぐ毒と同様に血管系、呼吸器系が正常な作用をしなくなります。

     

    3.アナフィラキシーショックが発症したら

    蜂に刺されておきるアナフィラキシーショックは、処置が早ければ医薬品によって防ぐことができます。
    日本では認可が遅かった(2003年8月、蜂用のみ認可)ため、かっては普及して
    いませんでしたが、現在は医師や保健所ばかりでなく学校なども常備しています。
    イギリスやカナダなどでは、呼吸困難などのショック症状の危険が予測される
    アレルギー体質の人や、養蜂産業に携わる人は、アドレナリン主剤の
    アナペンやエピペンの救急キットを携帯しています。
    処置には数分を争う必要があるからです。
     
    ハチ毒による死亡被害は欧米でも珍しくなく、ミツバチによる死者も稀ではないそうです。
    アナフィラキシーショックは誰もが起こすわけではありません。遺伝的なものもありますが、
    特に過去に蜂に刺されて抗体が出来ている場合に起こしやすくなります。
    また喘息や食品アレルギーの激しい人は、蜂毒によるアナフィラキシーショックを
    引き起こしやすいといわれています。

     

    4.蜂類の攻撃を防ぐには

    このような方々は秋の蜂に刺されないよう、注意する必要があります。
    野山への外出時の衣服は黒が危険色、白系統が推薦できます。
    スズメバチ類は香水、においの強い熟れた果実、発酵飲料などや
    アルコール類に誘引されます。
    飲み残しの飲料や食べ残しの果実を、身辺に放置しないこと。
    煙を非常に嫌いますから喫煙者がいたらすぐ吸ってもらいましょう。

    毒素はヒスタミン系ですから、一般的な腫れなどには抗ヒスタミンや
    ステロイド系の医薬品が有効ですが、刺されたら毒素をすぐ搾り出すことが重要。
    ミツバチ類は針を残しますからすぐに撤去します。
    異常な腫れ、痙攣、しびれ、血圧低下などはショック症状発生の
    可能性がありますから、直に医師に診てもらう必要があります。

     

     

     

     

    5.救急注射はアドレナリン(エピネフリン)

    アドレナリン(adrenaline)は副腎髄質ホルモンで、神経伝達物質となります。
    アドレナリンは英語ですが、米語ではエピネフリン(epinephrine)<と呼ばれます。
    日本では携帯キットがメルク社(Merck Ltd.)より、商品名エピペン(EpiPen)で発売されています。
    海外の著名なブランドにはエピペン(EpiPen)の他、
    英国セルテック社(Celltech Pharmaceuticals)のアナペン(Anapen)があります。

     

     

    6.スズメバチ科Vespidae)スズメバチ属(Vespa)の種類

    膜翅目(ハチ目:hymenoptera)
    スズメバチ科Vespidae)
    世界には亜種を含めると数多くの種類が生息していますが、
    日本のスズメバチ科はアシナガバチ類(Polistes)26種類が分類されています。
    その中でスズメバチ属(Vespa)には亜種を含めて8種類が確認されています。
    スズメバチ属(Vespa)は中国、インドに多く、韓国、日本、タイ、
    インドネシア、スリランカ、ロシアの一部に分布します。
    日本は救急体制が整い、死者は減りましたが、中国など体制未整備国では
    死者が絶えないそうです。
    欧米にはスズメバチ属(Vespa)は多くありませんでしたが、
    近年は急増しているそうでスペインなど養蜂が盛んな地域はミツバチへが
    攻撃されて被害甚大だそうです。
    アシナガバチ類 は、hornet、wasp、yellow jacketなど
    いくつかの呼び名で身近な昆虫となっています。
     
    キイロスズメバチ(Vespa simillima xanthoptera Cameron)
    日本では最も多い種類で、スズメバチ類の約80%を占めます。
    攻撃的でスズメバチ類では最大の巣を土中、樹木、住宅の屋根裏、軒先、
    納屋などに造ります。幼虫や蛹を食用とする地方もあります。
    体長は働き蜂で24mmくらいまでです。

    最近は都心部の住宅地でもキイロスズメバチなどが繁殖し、行動半径が広い(100kmを超える?)
    オオスズメバチが、山間部より飛来するようになっています。
    この10年間では、蜂に刺される事故が10倍にもなったといわれ、
    いまでは年間5万件を超えていると思われます。(保健所、病院などに報告されている件数)
    信州の一部地方(東信地方)に限っても、キイロスズメバチの巣の駆除数は1997年に177件、
    1998年が236件に増加しています)。
    種類によって異なりますが、一つの巣には幼虫を育てる房が400~1000あります。

     

    キイロスズメバチの巣.右は中を観れるように外皮をカットした巣.幾重にも層が形成されている。
    春先から三ヶ月程度で完成する。

     
    ケブカスズメバチ(Vespa simillima simillima)
    キイロスズメバチの亜種。生態は類似。
     
    オオスズメバチ(Vespa mandarinia)

    その名のとおり、最も大型種。攻撃性が強く、
    体長は働き蜂(写真下段:中段は雄蜂)で27-45mm、
    女王蜂(写真最上段)は55mmにもなります。
    大スズメバチは土中に巣作りするため山間部に多い。
    100kmくらいが行動範囲となるといわれ、住宅地にも出現します。
    オオスズメバチ、キイロスズメバチはミツバチの天敵として、
    時には巣を全滅させてしまうため、養蜂家は駆除に苦労しています。
     
    ヒメスズメバチ(Vespa ducalis)
    土中、住宅地などに巣を造ります。
    固体はスズメバチに次いで大きい(働き蜂で24-37mm)が、巣は小さい。
    攻撃性は強くありません。
     
    モンスズメバチ(Vespa crabro)
    キイロスズメバチに生態が似ています。
    住宅地にも巣作りをします。
    攻撃性が強い中型種(働き蜂で22-28mm)ですが、比較的稀です。
     
    コガタスズメバチ(Vespa analis Fabricius)
    住宅地に比較的ありふれている種類ですが、攻撃性は弱いといわれます。
    中型種(働き蜂で22-28mm)。
     
    チャイロスズメバチ(Vespa dybowskii)
    キイロスズメバチやモンスズメバチの巣を乗っ取り、巣作りをします。
    やや小型(働き蜂で24mmくらいまで)。希少種。
     
    ツマグロスズメバチ(Vespa ducalis)
    小型働き蜂で22mmくらい)。
    南方系で、日本では宮古島以南、八重山諸島で見られるようです。
    黄色のみの体色に黒色の尾部が美しい。
    スリランカなどでは食用とされます。

     

    7.スズメバチ属(Vespa)とは異なる危険な蜂

    日本ではスズメバチ属(Vespa)以外にも危険がある蜂類が生息します。
    人が仕掛けなければ、各々の攻撃性は強くありませんが、どの種類も、刺されたときの症状が重く、危険。
    カッコ内は学名。
    スズメバチ科(Vespidae)クロスズメバチ属(Vespula)
    クロスズメバチ(Vespula flaviceps lewisiiCameron)>
    温和な小型種(働き蜂で10-12mm)で黒色。
    スズメバチという名がついていますが、他の種類とは形体が、かなり異なります。
    蜂の蛹や幼虫を食用にすると言う場合はクロスズメバチを指すことが多い。
    「地蜂」「へぽ」とも呼ばれ、信州の佐久や伊那地方、甲州、三河、美濃地方などでは、
    蛋白源として珍重されていました。 
    シダクロスズメバチVespula shidai)という亜種も多く見られます。
     
    スズメバチ科(Vespidae).
    アシナガバチ類(Polistes) 

    スズメバチ類(Vespa)に較べて、形体が細身です。
    大きな違いは巣に外皮が無く、巣房(honey comb)が露出していることです。
    英名でペーパーワスプ(paper wasps:紙のスズメバチ)と呼ばれるのは、
    巣の質感が紙の様だからです。
    日本に11種類生息するといわれますが、主として次の3種類が身近です。
    セグロアシナガバチ(Polistes jadwigae Dalla Torre)
    フタモンアシナガバチ(Polistes chinensis antennalis Perez
    キアシナガバチ(Polistes rothneyi)
     
    ミツバチ科(Apidae)
    ミツバチ類(英名honeybee)は下記の2種類です。
    セイヨウミツバチ(Apis mellifera Linnaeus)
    ニホンミツバチ(Apis cerana Fabricius)
     
    コシブトハナバチ科(Anthophoridae)
    英名でバンブルビー(bumblebee)といわれる
    クマバチ(Xylocopa appendiculuta circumvolans Smith)が主。
    花に集まる丸みのある蜂です。つかんだりしない限り攻撃はしてきません。
    (蜂の仲間には蟻も含まれます。世界には4000種以上が確認されて、
    亜種も多数存在するために、分類法には諸説があります。)

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