日本の温泉は安全か? 放射線のラドンは肺がんの原因となる:放射線と放射能
1.世界保健機構(WHO)がラドン被曝と肺がんの因果を警告2005年6月21日、世界保健機構(WHO)は放射線のラドンが肺がんの重要な原因であることを警告しました。WHOに依れば癌(がん)の原因の6 %から15%がラドンに起因するそうです。また、WHOは本年より2007年までの3年間の予定で、国際ラドンプロジェクト(the International Radon Project)を立ち上げました。世界の研究者に呼びかけてネットワークを作り、認知度の低いラドン被曝の有害性を警告し、対策を検討するためです。WHOの今後の課題は、ラドンや放射線の知識を広め、ラドンの濃度の高い地域の世界的なマップを作ることです。2.ラドン・ガスが発生しやすいところはウラン鉱石含有地ラドンは自然に存在する放射性のガス(radioactive gas)で、世界中どこにでも存在します。日本も例外ではありません。ラドンを形成するウランは地球上のどこにもあり、ウラン含有鉱石は100種類を超えるといわれます。当然のことながら、濃度の高い地域はウラン鉱山、その他の鉱山、洞窟、温泉などが挙げられます。大気中のラドンは土壌のウ...