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世界の健康と食の安全ニュース

無機ヒ素有害性の継世代影響:豊洲新市場予定地のヒ素汚染

築地市場の移転と東京オリンピック施設建設が首都圏住民最大の関心ごと。
利権に群がった関係者によってとんでもなく膨れ上がった予算もさることながら、豊洲市場ではヒ素、ベンゼン、水銀などによる食の安全崩壊が注目されています。

 

海産物に多いヒ素は、特に海藻や大型魚類に蓄積されます。
魚類の好きな中国人(沿海部)、韓国人、日本人のヒ素(砒素)摂取量は世界のビッグスリー。
環境汚染に関心の薄かった70年代頃は欧米人に比べ5-10倍以上の摂取量、2013年7月現在でも欧米人の2倍は摂食しているといわれます。

 

魚介類は漁獲海域の選択が必須.

 

海洋生物は陸上生物に較べ、最高1000倍くらいの砒素を含有するといわれます.
特に注意すべきはマグロなど大型魚類とカレイ、ひらめ類(plaice)など底魚.有害物質濃度の高い産地を避け、産地の厳選が必須です.

1.2000年代初期に指摘されたヒジキに含有するヒ素の危険性

豊洲市場地下室水たまりより検出され話題となっている発がん物質の内、ヒ素(Arsenic and arsenic compounds)とベンゼン(benzene)は奇しくも2000年代初めの同じ頃に欧米で学者により食品含有の危険性が指摘され調査が続行されている発がん性有害物質。
双方ともに国際がん研究機関(IARC:WHOの下部機関)で最高位のグループ1(ヒトに対する発癌性が認められる:Carcinogenic)に分類されていますが、ヒ素が肺がん、ベンゼンが造血系、急性骨髄性白血病の原因物質として挙げられています。
最大の懸念はヒ素の環境汚染から海産物への蓄積、ベンゼンは同じく飲料水汚染です。
*IARC:International Agency for Research on Cancer

2000年代初期に指摘されたのはヒ素が和食のヒジキ。
ベンゼンが清涼飲料の酸化防止に使用する化学合成ビタミンC
(天然はサプリメントを含めてほとんどありません)
と雑菌抑制に使用する安息香酸塩が化学反応を起こして危険水準を超える量を合成することでした。
「ヒジキなどの食品ヒ素に肺がんリスク:国立がん研究センター」

https://nogibotanical.com/archives/2330

(清涼飲料のベンゼン汚染問題は次回に)

 

2.安全性の基準や許容量はあくまでも推計です。

豊洲市場では永年にわたり東京ガスによる石炭からのガス製造がおこなわれて、残滓を地中に廃棄したといわれますから、ベンゼン、ヒ素、水銀ばかりでなく、幅広い化学物質が存在して当然でしょう。

砒素は、水、空気、食品の三つのルートから人体に吸収され、特に空中の砒素は危険な亜ヒ酸(As2O3)が主であり、吸入量が多い場合は肺がん、気管支がん、胃腸管出血、肝障害、皮膚角化症、多発性神経炎など重篤な中毒症状になります。

 

豊洲土壌汚染で最大の驚きは国民に安全性を調査報告すべきグループ座長の発言。
ヒ素やベンゼンが検出された豊洲市場地下室の水たまりに関して
「地下水の溜まり水は危険水準を大幅に下回っており、70年間毎日飲んでも安全」
事情あっての発言でしょうが、濃度は検査年度、時期により異なるはずで、各年度が一定ではないでしょう.
化学物質やミネラルの安全性が70年間や100年くらいで確保できるものでは無いことも研究者ならば常識。
安全基準とは現在の調査研究で考えられる最大限の基準。

 

暫定的なものであり、これからの研究進行で何度でも変わり得るものです。

豊洲市場のヒ素の危険性はたまり水ばかりでなく、時によっては気体となって発生する可能性も否定できません。
ヒ素は環境や食品に広く存在していますから、安全基準は実際には個々の環境、食生活でも大きく異なります。
最近では「継世代影響」の研究が進んでおり先の世代への影響も懸念されています。

 

3.無機ヒ素の有害性は継世代影響を考えなければなりません

国立環境研究所が「妊娠中のマウスに無機ヒ素を含む水を飲ませると、
そのマウスから生まれた子は成長後に肝がんを高い比率で発症する」という
研究を行っています
この研究では「子供の世代ばかりでなく、孫の世代においても、
成長後に肝がんの発症率が増加する」
「妊娠期のヒ素の摂取が孫世代まで影響を及ぼす」
ことを見出しています。

 

4.国立環境研究所のエピジェネティクス作用研究

国立環境研究所では、エピジェネティクス作用に注目し、継世代影響のメカニズム解明に取り組んでいます。
環境中に存在するか放出される化学物質にエピジェネティクスによる遺伝子発現のかく乱が関与し、それらが各種疾患につながる可能性があります。
(フレーズが長く、難解な国語表現ですが)国立環境研究所によれば「エピジェネティクスは、遺伝子の働きがDNAの塩基配列に依存するのではなく、主としてDNA塩基へのメチル化修飾や、DNAが巻きついているヒストンタンパクへのメチル化、アセチル化修飾などの、いわゆるエピジェネティックな修飾によって調節されるという仕組みのこと」

エピジェネティクスは2010年頃より医療業界で話題となっている概念。
DNAたんぱく質が突然変異や親から子へ受け継がれる以外に、食生活、体組織の酸化、大気汚染、紫外線などの環境汚染によって変化、疾病が発現する実態を探求する学問。
内容的には遺伝子工学を理解しなければ難解ですが、健康生活に非常に密接な学問です。
「ブドウ・レスベラトロールと乳がん治療のエピジェネティクス」

https://nogibotanical.com/archives/3767

 

5.国立環境研究所の無機ヒ素による健康被害発現のメカニズム解明

国立環境研究所では、野原 恵子(のはら けいこ)環境健康研究センター センター長が「現在世界各国で発がんなどの大きな健康被害をもたらしている無機ヒ素を主な対象化学物質」とした研究を続けています。

 

野原 恵子センター長らは「無機ヒ素による健康被害発現のメカニズムには、エピジェネティクスの関与が示唆され、メチル化DNA量の精密測定法を確立し、無機ヒ素長期曝露によるグローバルなメチル化DNA量の変動や各種関連因子との
関係」を明らかにしました。

また「無機ヒ素の胎児期曝露や長期曝露について、発がん等生体影響、遺伝子発現変化、エピジェネティック変化」を各種手法で解析し、

「それらの因果関係や性差、臓器特異性についての知見を得た」そうです。
さらに、ヒ素によるエピジェネティック変化の仕組みとして、「DNA損傷との関連」も見いだしたとのこと。*「」は国立環境研究所の発表。

 

6.化学物質などを食品に使用するメーカーの解説

世界大戦後に発展した石炭、石油の有機化学工業は産業の発展に偉大なる貢献をしましたが、負の部分も多々あります。
特に食品工業では食の安全を脅かす、あってはならない負の部分が目立ちます。

30年前ごろから有害性が指摘されるようになった化学農薬、化学添加物、化学物質などは疫学的にかなり黒に近いと思われても「分子レベルで、因果関係を立証しなければ白」というのが利益関係者の常套句。
灰色はすべて白で通しますから、水銀、ダイオキシン、アスベスト汚染はなどでは悲劇が続出しました。

安全基準がある、といえども安全度は個々の生活環境、食生活によって危険度は様々。
水銀汚染を糾弾され「日本人はマグロを食べても一食に二切れぐらい」と弁解した行政当局、水産関係者が話題となりましたが、より悪質なのは
「放射線、重金属、化学物質などは生活環境にいくらでも身近に存在しているから騒ぐほどのことはない」とは、有害物質関連メーカーなど、利益享受者の常套的なお題目です。

有害物質は個々では少量、微量とはいえ、多様な食品より摂取されて蓄積され、総量が危険水準を超えることも予想しなければなりません。大きなバラツキがある個々の消費量を決めつけるのは、乱暴な話です。

 

魚介類の選択は出来るだけ安全な海域の産地から選びましょう。ノギの魚油サプリメンは水銀、ダイオキシン、ヒ素の危険性を避ける配慮をしています。

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