癌や悪性腫瘍の慢性炎症は重度になるまで体感がありません。
痩せてきて体感がある段階では手遅れとなっていることが
あります。
毎日元気で健康ならば体感が無くとも食生活、サプリメントが
適正ということの証ですが、定期的に血液検査で炎症程度を調べれば
大きな安心を得ることが出来るでしょう。
癌、悪性腫瘍、心臓血管病、脳卒中、認知症、糖尿病、
視力低下、難聴、などの発症年齢が50代から80代まで大きくばらつくのは
遺伝子によるものは25%くらい。
一般論でいえば70%以上は30年間から40年間の食生活を含む生活習慣と
公害など生活環境が大きく影響します。
1.診療所が生理的炎症と癌を発見するマーカー
癌を主ターゲットとする生理的炎症の有無を検査する
腫瘍マーカーは15種類以上が使われてきましたが感度、特異度が様々。
心疾患検査などは良いとしても癌の発見には適さないものが
多くあるようで、一般的に診療所の検査に使用されるマーカーは
限られています。
通常の予防検診では5,000円はする検査ですが
癌などの疑いがある場合には保険適用となります。
これらの検査の陽性、陰性の結果は個人差もあり
完全ではありませんから、疑いが濃い方は生検や画像診断との
併用が望ましく、がん発見にはCT機能付きPETが最良といわれます。
*αFP(alpha-fetoprotein):原発性肝細胞癌、肝細胞癌などの発見
alpha-fetoprotein (AFP) とは胎児の持つ血漿糖蛋白質.fetoは胎児を意味するfetusから.
*CEA(carcinoembryonic antigen):大腸がんなど消化器系がんの発見
がん治療後の経過観察、再発や転移の早期発見
carcinoembryonic antigen (CEA) はがん胎児抗原。子宮内で成長する胎児の
組織から発見されました。carcinoembryonic のcarcinoは癌、embryoは胎芽を意味します
「日本人に多い消化器系ガンと下戸遺伝子の相関:
飲酒で臓器を傷める日本民族の遺伝的特質」
🔗 https://nogibotanical.com/archives/7523
*CA19-9(Cancer Antigen 19-9):主として膵臓がんのマーカー
発見率は必ずしも高くはないそうですが貴重なマーカーです
*C-reactive protein (CRP):体内炎症の発見、心臓関連の異常発見
癌ばかりでなく妊娠、骨粗しょう症、肺炎、自己免疫疾患(全身性エリテマトーデス)
の検査にも使用されます。
2.発癌のマーカーとなる遺伝子異常の検査
酵素の異変で炎症を検査する以外に、がん抑制遺伝子異常の
検査もあります。
*Tumor protein p53:プロテイン53:癌抑制遺伝子P53
このがん抑制遺伝子の変異はヒトがん の中で最も高頻度に見られる
遺伝子異常といわれます
*pRb(retinoblastoma protein: 網膜芽腫タンパク質
retinoblastomaは網膜芽腫
網膜芽腫タンパク質はp53と同様な癌抑制遺伝子
腫瘍の発生部位で表現を分けることがありますが、この記事では
がん、癌は区別しておりません。英語のcancerです。
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