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世界の健康と食の安全ニュースブドウ・レスベラトロールのニュースと解説

塩分が寿命短縮を加速させる青少年の肥満体: ジョージア・リージェント大学

4月に米国ジョージア州で開催されるゴルフ界最大の祭典マスターズ・ゴルフ。
そのゴルフ場(Augusta National)にごく近い場所オーガスタ(Augusta)に医学研究で名高い
ジョージア・リージェント大学(Georgia Regents University)があります。
リージェント大学医学部はこれまでにも多くの有用な研究を生み出してきましたが、
「肥満と塩分と寿命」の相関について小児科(Pediatrics at Medical College )の
中国人女性研究者(Haidong Zhu博士)らが学会で新鮮な切り口の報告をして話題となりました。
青少年の肥満急増は米国の大きな社会問題。
2012年には大統領夫人が解決に乗り出すほど深刻化しています。

幼児肥満急増 : 米国大統領夫人が公共所有地で家庭菜園作りを推進
野菜は露地栽培の旬を、新鮮なうちに食べるのが賢い選択。水耕栽培、人造肥料の工場生産促成野菜と天然の露地物とでは差異が歴然。農薬、化学肥料をできるだけ避けた地産地消。いかに良質な生産者を身近に探せるかが健康促進のカギです。1.キャンペーンスローガンは「さあ動こう(Let’s Move!)」Let’s Move!運動は2010年にオバマ大統領夫人(Michelle Obama)の総合的なリーダーシップで始められましtた。「我々の世代で幼児肥満問題を解決。生まれた子供が健康に育ち、夢がかなえられるようにしたい」夫人の要請を受けたオバマ大統領(?)は米政府として歴史上初めてとなる幼児肥満問題解決プロジェクトチーム(Task Force on Childhood Obesity)を結成。2010年5月には即実行可能な約70のアクションプランを発表。プラン遂行には省庁の壁を超えた戦略を立てて取り組むと宣言しました。2012年1月には農林省の担当者とともに大統領自らが各地の学校を訪問。協力を依頼しています。チームのゴールは2030年までに肥満率を5%にすること。5%は肥満が急増し始めた30年前、70...

 

朱(Haidong Zhu)博士は西安の医科大学を1986年に卒業。
北京やロンドン大学(St. George’s Hospital Medical School, Univ of London)で
分子生物学、生物化学(Molecular Biology 、Biochemistry)をマスター。
現在はリージェント大学で助教授を務めている中堅、気鋭の研究者。

「肥満や体重過多ならば塩分摂取量を減らすことにより、
心臓病悪化に重要な役割を果たす細胞老化をスローダウンさせる」

「Lowering sodium intake, especially if you are overweight or obese,
may slow down the cellular aging process that plays an important role
in the development of heart disease」

このテーマの研究が発表されたのはサンフランシスコで
先週(2014年3月18日から21日)開催された米国心臓協会(American Heart Association)の
専門部会(EPI/NPAM Scientific Sessions)。
*「Epidemiology and Prevention (EPI) / Nutrition, Physical Activity and
Metabolism (NPAM);疫学、予防医学/栄養学、代謝と運動学」

14才から18才のティーン800人を塩分摂取量に応じて二つにグループ分け。
高摂取量グループは1日当たり4.1g以上。
低摂取量グループは1日当たり2.4g以下。
双方とも参加者は心臓協会が推奨している1日当たり1.5gを大幅に超えています。

この研究は各グループ参加者のテロメアを計測することで寿命を予測しました。
これまでの研究で染色体の末端につながるひも状のテロメア(telomeres) が
加齢とともに徐々に切断されて、最後は細胞死にいたることが知られています。
個々人により細胞老化のスピード(寿命)が大きく異なる原因は様々ですが、
一般的には肥満、運動不足、食べ過ぎがあげられます。

ノーベル医学生理学賞(2009年)を受賞したテロメラーゼの発見: テロメラーゼはレスベラトロール研究の土台
2009年のノーベル医学生理学賞が授与されたテロメラーゼの発見とその機能解明はブドウ・レスベラトロール研究の土台。テロメラーゼを活性化する酵素に働く物質の探求が赤ワインのポリフェノールであるブドウ・レスベラトロールの機能発見につながりました。このコラムはノーベル賞を機に過去に書かれた記事より主要部分を抜粋したものです。1.2009年のノーベル医学生理学賞2009年のノーベル医学生理学賞は1985年にテロメラーゼ発見と機能解明に関与した3人の学者に授与されました。エリザベス・ブラックバーン女史は1970年代よりテロメアの研究に取り組んでいたそうです。キャロル・グレイダー(Carol Greider) (1961年生まれ:米国人女性) ジョンズ・ホプキンズ大学勤務:カリフォルニア大学卒(サンタバーバラ校、バークレイ校)エリザベス・ブラックバーン(Elizabeth Helen Blackburn) (1948年生まれ:オーストリア人女性):カリフォルニア大学(サンフランシスコ校)勤務:メルボルン大学、ケンブリッジ大学卒ジャック・ゾスタック(Jack W. Szostak) (1952生まれ...

この研究では肥満度が高いティーンほどテロメア短縮のスピードが高かったといわれます。
塩分の過剰摂取が高血圧や心臓病のリスクファクターであることは良く知られていますが
心臓に与える影響の作用機序詳細はいまだに完全理解できていません。
肥満に伴う心臓病や様々な疾病のリスクを減らしたいならば減量より塩分を減らすことが
手っ取り早い
」と博士は語ります。
まだ分子学的解明には至っていないようですが
朱博士らは細胞の老化と塩分摂取量の疫学的相関を見つけているようですので、
これから大いに注視していきたい研究です。

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マスメディアで話題の長寿と癌(がん)の最先端研究

医療新時代を開くナイアシン(NAD+ NMN)その1:
1. アンチエージングに関わるNAD+, NMNはナイアシン(Niacin:NAM)が前駆体NAD+とは生体が摂取した食事の栄養分をエネルギーに転換する機能を持つ補酵素の略語。ニコチンアミド*・アデニン・2ヌクレオチド(Nicotinamide adenine dinucleotide )を指しますが、ほとんどの生物細胞に存在する分子。1906年ごろの古くに発見され、脂質代謝に関わる重要物質として知られていました。NAD+はナイアシン(Niacin)と総称されるニコチンアミド(nicotinamide:NAM)を前駆体として体内生成されます。哺乳類はビタミンB³の*ニコチンアミドを材料として、2段階の酵素反応を経てNAD+を生成する経路(biosynthetic pathway)を持っています。近年に新たなNAD+の機能メカニズム(作用機序)が解明され、NAD+中間代謝物の NMN:ニコチンアミドモノヌクレオチド(nicotinamide mononucleotide)NR:ニコチンアミドリボシド(nicotinamide riboside)を含めて長寿やがん(癌)の抑制に関わることが...
なぜ精子のテロメアは長く、癌のそれは短い 現代テロメラーゼ研究の立役者はランゲ博士
1. テロメア(telomeres)研究期待の星はランゲ博士(Titia de Lange)先週ご報告したMIT大学のガレンテ博士らのナイアシンと*サーチュインに関する新たな報告は、オランダ出身のランゲ博士(Titia de Lange)の研究と人気が応援かつ支持する形になっています。*サーチュイン(sirtuins):NAD+依存性ヒストン脱アセチル化酵素(NAD+-dependent deacetylases)(sirtuin:silent mating type information regulation)発見したハーバード大学、MIT大学グループが名付けました.ランゲ博士はガレンテ博士らと同様にテロメア(telomeres)研究のオーソリティー。現在は癌と長寿に関与するテロメア探究の発祥地であるロックフェラー大学教授。ガレンテ博士らと異なるのはテロメア研究の切り口と志です。ランゲ博士のテロメア研究は、創薬を最終目的にする米国東部海岸のガレンテ博士らとは異なり食生活からテロメアの活性化をはかり、癌予防、長寿の達成が目的。そのためか、世界で最も著名で規模の大きい食品会社ネスレの役...
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長寿社会の勝ち組となるには(その12):AGE(終末糖化産物)と異性化糖1. 加工食品に溢れる異性化糖の安全性スーパーやコンビニで清涼飲料、強精強壮ドリンク、スポーツドリンク、乳酸飲料、ジュースの成分表示を見てください。甘味料には砂糖がほとんど使用されていません。飲み物ばかりではなく、様々な即席鍋汁や焼き肉のたれなども同様。砂糖を使用しているのは家内工業の手作りメーカーや販売量の少ない中小企業。大手のほとんどは人工甘味料か異性化糖(high-fructose corn syrup:HFCS)を使用。ラベルには「果糖ぶどう糖液糖」などいくつかの表現で示されています。健康被害の疑いが濃くなったアセスルファムK(acesulfame potassium)、アスパルテーム(aspartame)、L-ファニルアラニン化合物、サッカリンNaなど人工甘味料もいまだに使用されていますが、異性化糖が多くなっているのに驚かされるでしょう。酵素反応などで果糖(フルクトース)を異性化させたのが異性化糖ですが、天然果糖や砂糖とは本質が異なる合成果糖。体の錆(さび)といわれ老化の促進が容姿に如実に現れるAGE(終...
天然オメガ3脂肪酸と脂質メディエーターのレソルビン(Resolvin)とは
1.米国厚生省のサポートで始まったオメガ3脂肪酸の抗炎症性研究魚油の成分で知られるオメガ3脂肪酸(EPA/DHA)は血液サラサラの表現で知られますが、血管の異常収縮を防ぐ作用、炎症を抑える詳細なメカニズムは明らかではありませんでした。<br /> 2009年に発表された論文で「オメガ3脂肪酸がリュウマチ性関節炎などの炎症改善にどのような働きがあるか」をテーマにしたのは米国厚生省にサポートされた関節炎研究チーム。チーム構成はロンドン大学クイーン・マリーの免疫薬学部教授モーロ・ペレッティ教授(Mauro Perrett)とハーバード大学医学部の仲間。オメガ3脂肪酸が作る生理活性脂質として知られるレソルビン(Resolvin :Rv)の作用機序発見をターゲットに研究を進めました。レソルビンは体内でオメガ3脂肪酸のEPAおよびDHA、DPAにより生成され、疫学的には炎症を制御する中心的物質であろうことが知られていましたが、作用機序は明らかではありませんでした。チームの研究は我々の体が魚油のオメガ3をレソルビンに変換し、どのように炎症を減らすのに役立てるかのメカニズム解明。このレソルビンは少量で...

four boy playing ball on green grass

歴史が浅いバイアグラは化学合成物質ですから長期間服用の安全性は不明ですが、その機能は窒素合成阻害酵素の阻害機能。 シトルリンが窒素合成の素材として機能し、レスべが窒素合成酵素を作り出す機能と切り口は異なりますが、中枢神経を興奮させる媚薬、催淫剤と一線を引く点では同じです。

 

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レスべはブドウ・レスベラトロールですがイタドリ由来のものや、医薬品目的に化学合成された合成レスベラトロールとは全く異なる物質。過剰摂取が不要ですから安全性や効能はブドウを食するのと同じです.
天然のブドウが持つブドウポリフェノール・レスベ:タマネギのケルセチン、CoQ10を配合し、天然ブドウ同様の日常的分量で大きな効果が期待でき、長期使用の安全性が確保されています.強い抗酸化作用は白い美肌作りにも最適.乳がん発現を阻害するブドウ・レスベラトロール

 

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