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糖尿病のニュースと解説

糖尿病のニュースと解説

植物の機能性成分(phytochemical)ポリフェノールとは: 細胞を活性化する若返りの抗酸化物質

1.ポリフェノール(polyphenole:poliphenole)とはポリフェノールは,同一分子内に複数のフェノール性水酸基(ヒドロキシ基)をもつ植物成分の総称。ほとんどの植物に含有され、その数は5000 種以上に及ぶといわれています。光合成によってできた植物の色素や苦味の成分であり、生体防護機能、抗酸化能力に優れた水溶性(一部は脂溶性)物質です。数多いポリフェノールも含有植物によって特に優れた働きをする種類があります。これは植物に含まれるテルぺノイド、アルカロイドなどと協働、補完して機能が増進すると考えられています。したがって同じ構造のポリフェノール種でも含有植物によって働きが異なります。2.ポリフェノールの生体調節機能ポリフェノールは食物繊維成分の次に多い成分で、生体防御や種の保存に関連する植物細胞の生成、活性化、分裂(grows divides survives)に寄与する重要物質。人体の細胞と植物細胞が近似することから、抗酸化性(フェノール性水酸基による作用と言われています)、抗変異原性、内分泌(ホルモン)促進作用などの有用性を応用し、医薬品や食品などが数多く製造されています...
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偽健康情報を発信するステマとは

長寿社会の勝ち組となるには(その2更改):メタアナリシスされた健康情報こそ勝ち組長寿への道 信頼できる健康情報はハーバード大学医学部公衆衛生学科、公平な米国HHS発がベスト日本は公平、公正な健康情報を得ることが至難な社会的仕組みですが、健康食生活の基本中の基本は公平な健康情報の入手。テレビやスマホを通じた劇場型情報操作が企業ばかりでなく政府や監督省庁にまで利用される時代。マスコミにあふれる情報に振り回され、混乱するだけの消費者がほとんどともいえますが、「一々気にしていたら何も食べられない」と考えた時点ですでに負け組。糖尿病の発症はxx才で4人に一人、認知症発症はxx才で3人に一人、癌の発生は国民の2人に一人とセンセーショナルな負の数字が踊りますが、見方を変えれば半数、または4分の3は健康を保っている勝ち組です。   アメリカ国立衛生研究所(National Institutes of Health)1. ステマ(ステルス・マーケッティング)とは2017年9月になり青汁やウコン取扱い業者が詐欺的なステマ販売をしていると摘発されステマという言葉がメディアに溢れるようになりました。スマートフ...
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ミオカイン、オレキシンの発見: 脳神経変性疾患は現代病

細胞老化と癌 その1:ミオカイン(マイオカイン)ブームに警告: 癌(がん)、糖尿病、ダイエット研究の最前線情報は玉石混交医学界では肥満予防や2型糖尿病の予防、治療は最大テーマの一つです。肥満や糖尿病が死亡者の最も多い癌や脳卒中、心臓病などに繋がるからです。それだけに医薬品開発につながる機能解明競争が激しく、STAP細胞の小保方さんを連想させるねつ造データによる論文発表も少なくありません。 1. ミオカイン(マイオカイン:myokine)とはミオカイン(マイオカイン)とは300種類以上があるのではといわれる神経伝達物資ホルモン(サイトカイン:cytokine)グループの総称。運動により血中への分泌が促進されるといわれます。ミオカイン受容体は筋肉、脂肪、肝臓、膵臓、骨、心臓、免疫細胞、脳細胞など広い範囲で発見されています。これがミオカインが免疫や、骨を含む体組織の修復、維持など多方面に関与するタンパク質といわれる所以(ゆえん)です。これまで見いだされた主要ミオカインにはインターロイキン6(Interleukin-6)、ミオネクチン(CTRP15)、イリシン,SPARC(secreted p...
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認知症と墜落事故を防ぐための知恵

長寿社会の勝ち組になるには(その23)Age Out Loud:5月は米国高齢者の健康促進月近年の米国では公的医療保障(メディケア)の総給付費が5000億ドル(約55兆円)を超えており1 人当たりの給付費も約12,000 ドル。2009年以降赤字続きの制度は破たんが近いといわれ、国は総力を挙げて改革に取り組んでいます。公的医療保障のメディケアは高齢者が中心。対象者の、より高齢化が進むとともに認知症対策と高齢者に特有の事故対策が最大の課題となっており認知症の防止対策は保健福祉省(HHS)傘下のコミュニティ生活局(ACL)。墜落事故(falls)の防止対策は同じく保健福祉省傘下の疾病対策予防センター(CDC)が担当して国民に協力を要請しています。*HHS:United States Department of Health and Human Services*ACL:Administration for Community Living*CDC:Centers for Disease Control and Prevention1.「Age Out Loud」とは米国では5月が高齢者の月...
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ブドウ・レスベラトロールが寄与するコラーゲンの体内生成: NF-kB(カッパB核因子)の功罪

アミノ酸に分解されて消滅と思われたコラーゲンの経口摂取に新たな発見?!赤ちゃんの美肌に戻ることも夢ではなくなる?レスベとコラーゲンがコラボするという最先端医療化学情報40才前後になったら特に紫外線は大敵.経口摂取のコラーゲンが障害を受けた体組織再生に寄与する再生医療最前線 :コラーゲンの話1.ブドウ・レスベラトロールが皮膚老化の修復に寄与するNF-kB(Nuclear Factor kappa B:カッパB核因子)は免疫細胞、脂肪細胞より産生し、癌(がん)、皮膚老化、生活習慣病に関与する遺伝子転写因子として、この分野の研究者には広く知られた物質。この悪玉要素の多い物質の制御に関して、「NF-kB(カッパB核因子)の活性をブドウ・レスベラトロールが抑制する」という研究が米国で発表されています。ブドウ・レスベラトロールは癌(がん)、心臓血管病、糖尿病ばかりでなく、美肌の維持、再生にも働く、多機能ポリフェノールとして期待されている抗酸化物質。コラーゲンの体内生成にも深くかかわります。研究詳細は異分野の方には難解なために省略しますが、本研究はニューメキシコ州アルバカーキのニューメキシコ大学医学...
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合成アミノ酸過剰摂取の危険性

長寿社会の勝ち組となるには(その19): 合成アミノ酸過剰摂取の危険性: 高血圧、心臓病、感染症悪化、インスリン代謝阻害日本人には牛肉が長寿の食材.90才を超える日本人の好物は一様に牛肉といわれます.牛肉は良質な天然アミノ酸の宝庫ですが、米国人のような過剰摂取は有害ともなります.長期的な健康生活を害する食生活の近代三悪にはアミノ酸バランス、脂肪酸バランス、ホルモンバランスの崩壊が挙げられます。「天然魚油のDHA/EPA(オメガ3)とは:脂肪酸代謝物エイコサノイドとプロスタノイド」第6項に「飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸のバランス(脂肪酸バランス)」が解説されています. 1. イチロー選手が筋肉トレーニングを廃止した理由アメリカのメジャーベースボールで永年活躍を続けるイチロー選手。2016年のシーズン後半からは一部筋肉を増強するトレーニングをやめたそうです。一部を増強することで全体のバランスが崩れるために期待されたパワーを得るどころか悪影響が目立ってきたからとのこと。これはアミノ酸もバランスが重要なことに通じます。イチロー選手は合成アミノ酸サプリメントの有害性が警告されたころに中止しているよう...
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レスベは認知症の悪玉炎症分子の脳内侵入を防ぐ

長寿社会の勝ち組となるには(その15):長寿のポリフェノールとしてテロメアの切断酵素を制御するサーチュイン酵素を活性化することで有名になった赤ブドウのレスベラトロール。すでに全米各地の研究所ではブドウ・レスベラトロールのサーチュイン活性化が認知症など様々な老化現象の抑制に働くなどなど、新たな発見が次々に報告されています。致命的になるまで自覚症状が無いことが多い体内の慢性生理的炎症(bioinflammation).レスベの細胞内小器官における特殊な働きが密か(ひそか)に炎症を制御していることが明らかになってきました.1. レスベラトロールが免疫細胞から分泌された有害免疫分子の脳内侵入を防ぐ「Resveratrol appears to restore blood-brain barrier integrity in Alzheimer’s disease」アルツハイマー病は脳の炎症で起きますがアミロイドβのAbeta40 and Abeta42など異常なタンパク質の蓄積が神経細胞(ニューロン)を破壊する炎症の原因と考えられています。脳は重要機能を持つ生体組織。ガードの堅い脳の血液脳関門...
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天然ブドウの抗酸化成分が萎縮型黄班変性症を防ぐ

赤や黒ブドウはアントシアニンやレスベラトロールを含有しますが緑色には含まれません。ただし総抗酸化能はORAC(後述)で比較して赤黒が2016.緑色は1789.天然ブドウの抗酸化成分が網膜構造を護る: 萎縮型黄班変性症も酸化ストレスによる損傷赤ブドウを食べることが眼の健康に大いに寄与することを明らかにした論文が3月の学術誌ニュートリション(the journal Nutrition)に掲載されました。論文はマイアミ大学医学部バスコム・パルマ―眼科学研究所のチームによるもの。(*The Bascom Palmer Eye Institute at the University of Miami Miller School of Medicine)主任はハッカム博士(Abigail S. Hackam, Ph.D., ophthalmology)これは既に明らかになっている天然ブドウ成分が網膜にバイオロジー活性を持つことを実験動物の遺伝子変異解析で証明したものです。「Grape-enriched diet protected retina against damaging effects o...
世界の健康と食の安全ニュース

天然魚油のDHA/EPA(オメガ3)とは: 脂肪酸代謝物エイコサノイドとプロスタノイド

1.脂肪と脂質をもっと詳しく知ろう脂肪といえば、悪いイメージをお持ちかもしれませんが、脂肪はエネルギー源となるばかりでなく、性ホルモンや細胞膜の大部分を形成する原料として生体に必須な重要栄養素です。人間の脳の60%をも脂質が占めることから、1996年頃より、脳神経、視神経や脳の発達と脂肪酸の関連研究発表が相次ぎ、特に脂肪酸の中でも視力、記憶力など脳視神経に重要な働きを持つ魚油のオメガ3が話題になってきました。近年の遺伝子学、分子細胞学では、たんぱく質研究の急進展とともに、炎 症、アレルギーとオメガ3の重要な関連も、より詳細に報告されるようになりました。 2. オメガ3(EPA/DHA)は血管の内外で機能します天然魚油から得られるオメガ3(EPA/DHA)は血液をサラサラにするという表現があります。これは血中で脂質を運ぶリポたんぱく質や血管内皮細胞膜の脂肪酸バランスをオメガ3が整え、内皮細胞膜機能が正常に働くようにするからです。細胞膜は脂質が 多いために脂肪酸バランスが悪いと栄養素などが出入りが困難。内皮細胞の機能低下、脂肪はアテロームや動脈硬化の原因となります。天然のオメガ3には 血管...
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長寿社会の勝ち組となるには(その6): 赤紫色素は美容と長寿の最強抗酸化ポリフェノール(2) アブラナ属

春が近づき菜の花(Brassica rapa var. nippo-oleifera )が大量に売られる季節となりました.都会では花付が良いと売れないそうですが、多少硬くなってもポリフェノールは増えます.出来るだけ花が多い株を選びましょう.タイの伝統健康野菜3つの秘密:「花菜」「樹木菜」「極小野菜」1.赤紫色素の果菜はアクセントではありません和食の美(見た目)と美味をとことん追求し、昇華させる和の調理法は芸術的。その伝統文化から見れば赤や紫は毒々しい。黒は汚い。「赤紫色素の果菜」は果菜料理の主役には美の観点からは様々な欠点があります。加熱調理すると見た目が悪くなり、味も特に優れてるわけではないかもしれません。健康面から見直されてきたとはいえ、調理人や生産者がアクセントくらいにしか考えないのも一理あり、外食産業では普及に力を入れにくいでしょう。「赤紫色素の果菜」は他の食材では代えがたい優れた栄養面の特性を持っています。せめて家庭料理で多用し健康増進に役立ててほしいと思います。高血糖の方が敬遠することがあるそうですが、炭水化物や清涼飲料の糖分量と比較すべきでしょう。2.冬から春の野菜はアブ...
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長寿社会の勝ち組となるには(その5): 赤紫色素は美容と長寿の最強抗酸化ポリフェノール(1) 葉野菜と根菜

1. 食生活では迷わずに濃い色の果菜を選択しましょう食材としてのポリフェノールは特に赤紫色の果菜が望まれます。動脈硬化を防ぎ、長寿をもたらす果実や野菜の赤紫色素。他の食材ではカバーできない独特の効果があります。赤紫色のポリフェノールや類似物質は、ブドウポリフェノール(スチルべノイド)、アントシアニン(anthocyanins)、ベタレイン(betalains)に代表される色素です。果菜を日常的な食生活に採り入れるには美味しくて安価でなければ続きません。赤紫色の安価な野菜で身近なものは大根類、かぶ類、イモ類、玉ねぎ類、アブラナ類、シソ類など。果物ではブドウ類、プラム類、ベリー類。かなり広範囲になりますが、同じ種類間で比較して、赤紫色が必ずしもベストの味でもなければ、安くない食材も多々あります。それでも赤紫色果菜は健康に寄与する優れた食材.可能な限り最優先の選択をするのが賢明です。どうしたら美味しく食べることが出来るか。どうしたら安く買うことが出来るか?やはり工夫が必要です。多くの食材が通年で入手できる時代になりましたが、オフシーズン果菜は価格が高い割には栄養成分や安全性に言及する販売者は...
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米国CDCが「モール・ウォーキング」の薦め

長寿社会の勝ち組となるには(その4 ):費用不要な極寒、酷暑の健康法2層のショッピングモール.図面はチェックしていませんが1周で230メートルくらい.認知症進行のマーカーともなる鬱(うつ)、不眠、便秘、肩こりは運動不足が原因となり、様々な生活習慣病が悪化します。ウォーキングは高血圧、高コレステロール、糖尿、心筋梗塞を防ぎます。犬の散歩。子供や孫と公園や広場に行く。駐車場は目的地から遠い場所を選ぶ。仕事場や買い物でエレベーターをできるだけ使用しない。ウィンドウショッピングをする。身近にウォーキングのアイディアはたくさんありますが巻末のメルセデス・カルネソン助教授による具体的提案を参照してください。1. 米国財政の緊急ターゲットは医療関係費予算の低減米国でも医療関係費の肥大化は年間約32兆円の日本と同じ。人口比と同様で予算は日本の約2.5倍。低所得層人口が多いですから、GDP当たりの支出比は日本よりはるかに多いことが判ります。医療関係費削減は財政改善の最大ターゲット。生活習慣病は予防ができるだけに、肥満急増の国民に日常生活と食生活の改善を求めています。米国の疾病対策センター(CDC)は世界...
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糖尿病を発症しない男性は小型魚が好き:国立国際医療研究センター

糖尿病を患うと認知症になるリスクが高まりますが、反対に認知症を防ぐ天然魚油が糖尿病にも有効なことを報告した疫学的調査があります。調査研究は独立行政法人 国立国際医療研究センター国際保健医療研究部(Department of Epidemiology and Prevention International Clinical Research Center:National Center for Global Health and Medicine)が実施している、数々の大規模疫学的調査(コホート)によるもの。特筆すべきは不飽和脂肪酸のオメガ3が多い魚種を報告していること。コホート調査は聞き取り、自己申告をベースに調査しますので、正確性に劣る反面、範囲が大規模ですからトレンドをつかむには適しているといわれます。温暖化で沿岸から離れて回遊しているためにサンマは高値が続きますが他の魚に較べれば安価.1.魚介類摂取で男性の糖尿病発症のリスクが低くなる2011年8月には国立国際医療研究センター国際保健医療研究部が米国臨床栄養学会誌(American Journal of Clinical Nut...
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インスリン分泌を低下させる塩化ビニール製品の環境汚染

これはライムストーンの紋様ですが塩ビ製床材.1970年代ごろにエルエスアイ社(東京)が開発したいわばフェイク製品です。今ではアジアを中心にオセアニアにも広まっていますが、東南アジア製は安価なDEHP*を可塑剤に使用しています。可塑剤DEHP*は経年により大気に揮発し床材は硬化してきます。商業施設には大理石、花崗岩の紋様や木材の紋様が印刷されたDEHP*塩ビ床材が大量に施工されていますが、気化したDEHPが糖尿病や性ホルモン異常をひきおこす可能性が高く要注意です。塩ビ製床材や壁装材は家庭にも大量に使用されており、商業施設の塩ビ製床材、壁装材を加えると吸引量、肌からの吸収量は危険な水準になることが判明しています。フタル酸エステルは色々ありますが、フタル酸ジイソノニル(Diisononyl Phthalate)も安全性には疑義があり、コスト面からも安全なフタル酸系可塑剤は期待できないと考えるべきでしょう。1.塩化ビニール製品の可塑剤フタル酸エステル代謝物が糖尿病を誘発するポリ塩化ビニール製の内装用床材、壁装材や輸管チューブなどの医療用器具、食品容器、玩具などに多用されている可塑剤(柔軟性を持...
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赤ワインは糖尿病患者に恩恵を与えるだろう: キンバリー・マーチン博士(ケース・ウェスターン大学)

1. ブドウ・レスベラトロール医薬品開発の新たなトレンドターゲットは糖尿病2008年にレスベラトロールの将来性を評価する大手製薬会社グラクソスミスクラインがレスベラトロール医薬品開発で主導的なベンチャーのサートリス社を800億円で買収。レスベラトロール研究が過熱しましたが、この騒ぎに疑問を呈する学者達からの研究が目に付くようになったのも2008年。ブドウ・レスベラトロールは生体の様々な代謝回路に入り込んで善玉物質の選択と活性化に働く機能の研究で注目されていますが、特に注目さたのは「レスベラトロールは多様な原因(多因性)で発症する2型糖尿病の予防、改善、治療に最適であろう」。ところが天然ブドウ由来のレスベラトロールは高価な物質ですから多様な実験には適しません。ガンや生活習慣病を対象とした医薬品開発を目的とする企業は合成レスベラトロールによって実験と治験を続けていました。合成レスベラトロールによる2型糖尿病の治験はインドなどで続けられましたが効果を得るには大量投与が必要だったようです。このような合成レスベラトロールを大量に投与する流れに、安全性確保の観点から異論を唱える研究論文がマスコミで...