loader image

世界の健康と食の安全ニュース

世界の健康と食の安全ニュース

ジンク単体の過剰摂取は有害です

SARS-CoV-2の予防、治療と補酵素としてのジンク(Zinc)1. ミネラルのジンク(Zinc)過剰摂取は「百害あって一利なし」世界のSARS-CoV-2(COVID-19)感染者総数が500万人に迫り、抗ウィルス作用を持つ物質の効果を補酵素として増幅させるジンク(Zinc:亜鉛)が治療に使用されることが増えています。ところがジンク単体そのものが働くと勘違いした人々がジンク単体のサプリメントを過剰摂取するケースが増えているといわれます。2月ごろよりノギのシトルリンZ(ZはZinc添加という意)販売も増えていますが、ノギのジンクはシトルリン(遊離アミノ酸)の補酵素として適正量を配合しているものです。的確なターゲット無しにジンクを単体摂取すると、ほとんどのケースでは過剰摂取となり、体内のアミノ酸に作用してバランスを崩します。過剰摂取は不要というより、ターゲットのタンパク質や酵素がなければ意味がありませんし、過剰摂取は心臓血管障害などが多数報告されるなど有害性が顕著となります。ノギのシトルリンZの摂取量の増減はお客様の必要性に応じて按配していただいていますが、 感染症や血流異常などで慢性...
世界の健康と食の安全ニュース

新型劇症肺炎コロナウィルスが引き金となる遺伝子変異

2020年1月に入り新型コロナウィルスによる劇症肺炎が話題となっていますが新型、従来型インフル、ノロなどのウィルスによる細胞の遺伝子変異は成長期の青少年にとって、一生涯消え失せない疫病神です。ウィルス性劇症肺炎による感染は、使用せざるを得ない咳止め鎮痛剤、解熱鎮痛剤、ステロイドなど医薬品の副作用が不可避。脳、肺、腎臓、膵臓、肝臓、骨などへの、癌や慢性疾患の根源となりますが、過去には1型糖尿病発症の*実例もあります。*発表できるのは阪神タイガース岩田稔投手の被災。大阪桐蔭学園のエース投手だった岩田投手は在学中にインフルエンザを罹病。不幸にも合併症で1型糖尿病を発症、現在は試合中でもインスリンの定時投与が欠かせなくなっています。 1. WHOが中国での新型コロナウィルス発生を公式発表WHO(世界保健機構)は2020年1月11日と12日に中国政府担当局より新型コロナウィルス(novel coronavirus, nCoV)の発生報告を受けています。WHOの公式発表によれば2019年12月8日から2020年1月2日までに中国湖南省武漢市(ウーファン:Wuhan)の華南海鮮市場で感染したと思われ...
世界の健康と食の安全ニュース

全米を震撼させた麻薬系鎮痛剤のオピオイド危機(後編)

長寿社会の勝ち組になるには(その40 ):オピオイド危機と日本の実情1. 日本の若者が麻薬系鎮痛剤のブロン、パブロンを乱用米国や日本では、これまでも、現在も、麻薬系鎮痛、咳止め剤の用途は半数以上が医療用ではありません。今年(2019年)8月、厚生労働省は最新の実態調査の結果として、特に10代の若者がせき止め薬やかぜ薬の市販薬である麻薬系鎮痛咳止め剤のブロン、パブロンなどを乱用していると発表。最近では東京都の公園のトイレに大量の麻薬系鎮痛咳止め剤ドリンクボトルが捨てられているのが写真付きのニュースとなりました。日本は法改正によりネットやコンビニで容易に医薬品が買えるようになり、アマゾンでも自社ブランドの麻薬系鎮痛剤を売るような構造。法改正で最も恩恵を得たのは麻薬系鎮痛剤メーカー。大手医薬品会社は社会問題化を回避、製造販売をしませんから、中小メーカーの独壇場。米国では"オピオイド危機:The Opioid Crisis"(前編参照)以来、製造会社、販売会社が次々に葬られており、統計が確かな国々の販売量比較では販売規制が無い日本がトップではないかといわれています。呼吸器、脳神経、肝腎への副作...
世界の健康と食の安全ニュース

全米を震撼させた麻薬系オピオイドの危機と背景(前編)

長寿社会の勝ち組になるには(その39):「浜の真砂は尽きるとも-------」覚せい剤、麻薬の常習者は尽きません。複雑な現代社会、精神を病める若者が薬物に依存するトレンドは先進国ばかりでなく発展途上国にも共通する社会問題。薬物に汚染される動機や経緯は様々ですが、国際社会が危惧を抱くのは、スポーツ選手のドーピングを含めて、いずれも究極は呼吸障害、脳神経障害、肝臓、腎臓障害を発症し、廃人へまっしぐらとなるからでしょう。最近話題となった女性芸能人Eさんのケースを含めて静かに広まっている芸能人の汚染拡大はニュースとなりますが、報道されない、悩める若者の汚染急増がより深刻です。 1. 日本ではネット、コンビニで麻薬系鎮痛剤の売り上げが急増この10月(2019年)に20年間にわたり全米を震撼させた麻薬系鎮痛剤による”オピオイド危機”が最大の麻薬系鎮痛剤製造会社の倒産(後述)により終盤を迎えました。日本では現在もブロンやパブロンなどの麻薬系鎮痛剤が市販されており、一度に数百錠もの過剰摂取や乱用が社会問題となっています。MDMAなどの覚せい剤より安価で誰でもが手に入る麻薬系鎮痛剤。これまでも、現在も、...
世界の健康と食の安全ニュース

コーヒーのクロロゲン酸とニコチンアミドの功罪

長寿社会の勝ち組になるには(その37):2019年10月29日のNHKBSプレミアム午後6時。「美と若さの新常識」はコーヒーが美容と健康長寿に貢献することをわかりやすくまとめた番組でした。コーヒーの主たる有用物質として取り上げたのはカフェイン、クロロゲン酸、ニコチン酸アミド。ニコチン酸アミドはノギボタニカルが永らく情報収集してきた美容と長寿の補酵素。ニュータイプのレスベに合剤した物質です。解説したのは一般的なメディアに登場する学者達と異なり、流石にNHK の番組といえる学究肌な本物の学者ばかり。ただし、気になったのは、コーヒーの利点紹介に終始。タイアップ企業関係者と思しき出演者も、ちらほら。いわゆるステルスマーケッティングかもしれない展開を感じさせる内容でした。 1. コーヒー豆に含有されるクロロゲン酸天然のクロロゲン酸はポリフェノールの一種として非常に優れた機能を持ち、美肌、シミ防止、肥満防止、糖尿病などの抑制に優れた効能が疫学的に認められています。ナス、ピーナッツ、ジャガイモ、ゴボウ、サツマイモなど身近な野菜に含まれますがコーヒー豆の含有量はとびぬけています。ただし、これまで様々な...
世界の健康と食の安全ニュース

河川氾濫により発症が促進される中皮腫、E型肝炎、レジオネラ症

1. 洪水による健康被害の増大台風19号により東日本では240カ所を超える堤防決壊、越水などの河川氾濫が引き起こされましたが、浸水被害地域総計は未曽有の約2万4千*ヘクタールと広範囲。被害家屋も現時点10月20日で5万6千戸を超えるといわれ、避難や片付け、復旧作業で被災者の肉体的、精神的疲労も極限。2次災害として健康被害の増大が見逃せません。(*1ヘクタールは10,000平米ですから240,000,000平米にもなります)河川氾濫による洪水は家畜、野生動物を含む糞便の拡散、下水道の噴出や、散布農薬の拡散、工場や流通倉庫などからの農薬、除草剤や有害化学物質流出により被災地の土壌を汚染します。これら汚染水が冠水地域及び湖沼、近海に拡がることにより周辺地ばかりでなく広範囲に様々な疾病の危険性が増します。微生物の活性が衰える冬に向かう時期で、水害と関係の深い蚊が媒介する感染症がごく少ないのが不幸中の幸いですが、感染症は蚊由来ばかりではありません。各地の保健所が中心となり健康被害に対応していると思いますが、見落としがちな疾病にE型肝炎とレジオネラ症がありますまた引水後の乾燥泥土の粉塵は数十年後の...
世界の健康と食の安全ニュース

腸内細菌叢の共生崩壊をグルテンフリーで制御

「お腹を壊す」との表現も細菌の内外毒素やウィルスによる食中毒、神経系の下痢など原因は様々ですが、最も多いのが日常的な食物やサプリメント、医薬品による腸内微生物共生の破壊。問題点は胃腸のトラブルをビジネスチャンスと捉え、様々な利益誘導の情報がメディアに溢れ、藁をもつかむ状態の人々を惑わすこと。腸内微生物の共生破壊は微生物が産生する毒素により「お腹を壊す」だけでは終わらずに腎臓、肝臓、心血管、脳神経まで破壊する致死的な結末の原因ともなります。対策はメディア情報の良し悪しを自己責任で判断する知識を得ることです。長寿社会の勝ち組となるには(その36):1. プロスポーツ選手が実践するグルテンフリープロ野球ジャイアンツのエース菅野投手が1か月半を超える体調不良の克服に「ジョコ療法」を採り入れて回復し、久々の勝ち星を得たことが報道されています。「ジョコ療法」とはプロテニス世界ナンバーワンのジョコビッチ選手が採り入れている「グルテンフリー健康法」のこと。最近では健康オタクのダルビッシュ有投手(在米)も薦めていると言われる「グルテンフリー:gluten-free」とは。2. グルテン(gluten)が...
世界の健康と食の安全ニュース

トランプ大統領が火をつけた腎臓病治療の構造改革

長寿社会の勝ち組となるには(その34): 1. トランプ大統領の腎臓病治療法改善政策7月10日にトランプ大統領が大統領令にサインした腎臓病治療法の見直し。テーマの*新政策は、増え続ける膨大な血液透析費用の削減。医療財政破綻に直面する先進諸国の苦悩を露わにしています。*「Advancing American Kidney Health」トランプ大統領の政策は概論の段階ですが、腎臓病を患っている国民の治療選択肢を増やし究極では患者の負担を削減することが骨子。改善策は1.腎臓病を患う人の減少策2.血液透析患者の減少策、3.血液透析費用の削減。米国には3,700万人の*慢性腎臓病患者が存在し、100万人超のdailysis(血液透析治療)が実施されているといわれます。*慢性腎臓病患者:Chronic kidney disease (CKD)腎臓の血液透析(浄化)機能が60%くらい以下に低下している人毎年の死亡者が約8万人に対し*新規血液透析治療者と予備軍が約10万人増加しています。血液透析治療の成果により、死に直面する重症患者は約72万人強と低く抑えられ、死因も9位ですが、血液透析に一人約9万...
世界の健康と食の安全ニュース

「賢い子に育てる究極のコツ」その3 マアジ(真鯵)には養殖魚があります. 温暖化により北上する熱帯系メアジ、マルアジ

2016年11月の米国大統領選が終わり、世界規模で様々な話題が広がりましたがその一つがロシア発のフェイスブックによる偽情報の拡散。 選挙の結果に重要な影響を与えたといわれます。時代を反映した事件ですが、日本でもスマホ、パソコンに大量の偽造健康情報が 拡散している事件が摘発されました。DeNAの経営する横浜スタジアム(HPより) DeNAのWELQに端を発した盗用健康情報や偽造健康情報の発覚は、サイバーエージェント、 リクルートHD、ヤフー、KDDIが、同様な健康情報サイトをクローズする拡がりとなり、大量の偽造、盗用健康情報がネットに溢れていたことを国民が知るところとなりました。偽造、盗用健康情報が流布されるとは先進国では類例を見ない、 おかしな事件ですが背景には省庁、大企業、学者、研究者などの権威を盲信する日本独特の土壌があります。マスメディアのコンテンツ、有名人の推奨などに何の疑義も持たない純粋な国民性も 企業の不正が蔓延(はびこる)原因でしょう。1.公平で信頼できる健康情報と危険な健康情報マスメディアにあふれる一方的な劇場型商法を信じての誤った食生活が永続する 危険度は計り知れませ...
世界の健康と食の安全ニュース

透析に進行する前に腎疾患を改善する6つの正攻法

1. 誰もに可能性がある慢性腎臓疾患(CKD)若いころから健康問題に無関心で暴飲暴食など生活習慣の乱れ、医薬品の乱用を数十年間続けると、腎臓、肝臓疾患を発症するリスクが限りなく高くなることは良く知られていますが、腎疾患患者はそんな人ばかりではありません。腎疾患発症が増え続けている原因には日本の医療システムや食生活の社会構造的な不備もありますから、年々増加して40万人に迫る血液透析、腹膜透析は、人道的にも国家の援助が必要なケースがほとんどでしょう。先天性の腎疾患を持つ児童も少なくありませんし、抗がん剤、糖尿病治療薬、高脂血、高血糖、降圧剤、タミフルなどのインフルエンザ治療薬、水虫の経口治療薬、鎮痛剤など腎臓疾患の最大のリスクファクターといわれる医薬品を必要としている人は数多く存在します。たとえ慢性腎臓疾患(*CKD)の原因となるといわれようと医薬品を除外した医療は考えられません。 *CKD:cronicle kidney decease2. 腎臓疾患患者の保護と救済は国家の大事業国家は 腎臓疾患患者を手厚く保護する現在の健康保険システムを続けながら、予防医学を発展させて国民の医薬品使用頻...
世界の健康と食の安全ニュース

偽装列島を健康に生き抜く知恵(5) 整腸剤新薬キノホルム薬害の教訓

(まえがき)@医薬品に安全なものはありません。医薬品といえば消費者が安心、安全と認知してくれていることを前提とした宣伝コピーが溢れるようになっています。大企業の医薬品ならば安全性、効能共に間違いがないと盲信する国民性を見透かされているからです。医薬品とはどのようなものか、どのような時に、どのように、どのくらい使用すべきかを学び最終的には自己責任で判断しなければなりません。製薬会社、医師の責任範囲は限られています。@著名研究者といえどもその説を盲信しないこと。医学、医療論文の実験データや写真には改造、ねつ造が珍しくありません。スタップ細胞の偽造のような若い研究者によるものばかりでなく高名な博士らによる捏造論文が著名科学誌に掲載されることも少なくありません。@製薬会社は民間の営利企業ということを忘れてはいけません。製薬会社をサポートした御用学者による「初めに結果ありき」の効能実験論文が珍しくありません。有利な効能は誇大に、不利な重大副作用は隠ぺい。歴史が証明しています。@火の無いところに煙は立ちません「疑義をもたれた医薬品は明確な科学的な証明があるまで回収を待つべきではなく、その時点で疑わ...
世界の健康と食の安全ニュース

偽装列島を健康に生き抜く知恵(4) 米国がサリドマイド上陸を阻止できたのは FDAのフランシス・ケルシー薬理学博士の英断

インフルエンザ、高血圧、糖尿病など需要の大きい市場には次々と新薬が開発されています。しかしながら難病といえない日常的な病に作用機序実績の無い新薬の投与は慎重であるべきで、徐々に広めていく必要があります。昭和から平成にかけての半世紀にサリドマイド薬害事件、スモン(キノホルム薬害)、薬害エイズ、ソリブジン薬害、薬害ヤコブ病、薬害C型肝炎、イレッサ薬害など信じられないような薬害が多発し、数多くの死者が出たことを忘れてはならないと思います。医薬品ならば安全で信頼できると信じてきた患者が、新薬の危険な副作用情報を知らされずに、どれだけ医薬品に苦しめられてきたか。国内で製造または輸入された医薬品が危険と判明しても、在庫を捌くまではその情報がいかに隠ぺいされてきたかは、年配で大病を患った人ならば誰でもが経験してきたことですが、次第に遠い過去になりつつあります。数々の事件を覚えている医療従事者はほとんどが高齢者となり、現場から離れています。医学が飛躍的に進歩している現在でも安全な医薬品はありません。この半世紀の薬害事件で死者が多発したのは製薬会社、医療機関、監督行政などによる人災が多かったということが...
世界の健康と食の安全ニュース

長寿社会の勝ち組となるには(その28) ビーポーレン!類例が無い、驚くべき多様な活性物質

1. ビーポーレンと花粉とは異なりますミツバチは採取した生花粉をそのまま食するわけではありません。巣(comb)の中に唾液とともに入れ、ハチミツで封入し保管しています。この作業により花粉が発酵し、付帯物質が様々な科学変化をおこします。それがミツバチのパン(bee bread)とも呼ばれるビーポーレンです。2. ビーポーレン(bee pollen)はミツバチが花粉で作る伝統医療食品ビーポーレン(bee pollen)は直訳すれば「ミツバチの花粉」ですがミツバチが草本類から採集した様々な物質が含まれています。「ミツバチと花粉」が正解かもしれません。ビーポーレンは欧州を中心に数千年来の歴史を持つ伝統医療薬品として珍重されてきました。強精、強壮のエネルギー増強が広く知られていますが、他に類例のないほど天然のビタミン類、ミネラル類に、数多くのポリフェノールやアミノ酸、脂肪酸などの有用物質が加えられており、疫学的に幅広い効能が示されています。近世の研究者によれば、ビーポーレンは強精、強壮ばかりでなく、あらゆる体の不具合に服用されてきた超能力生薬の歴史があるそうです。3. ビーポーレン(bee po...
世界の健康と食の安全ニュース

長寿社会の勝ち組になるには(その25): ポテトのクロロゲン酸とポテトスープの健康度:アヒアコとヴィシーソワス

ナス科ナス属のジャガイモ(Solanum tuberosum L)は同じナス科に属するナス、トマト、トウガラシの近い親戚.花や果実は非常に似ています.すべて南米のアンデス高原あたりがルーツといわれます.1. 世界の二大ポテト(ジャガイモ)スープはアヒアコとヴィシーソワスジャガイモは玉ねぎと並んで、世界で大量消費されるチャンピオンクラスのスーパー健康食材.米国農務省では(手前味噌ながら)健康維持に必要な全てといえる成分がジャガイモとミルク(牛乳)を使用した料理メニューで得られ、その相性の良い味と健康度が抜群に優れていることを強調しています。「The US Department of Agriculture has statedthat “a diet of whole milk and potatoeswould supply almost all of the food elements necessaryfor the maintenance of the human body.”」ポテトとミルクを使用した主要料理はマッシュドポテト、ポテトグラタン、クラムチャウダー、ヴィシーソワスな...
世界の健康と食の安全ニュース

難聴を防ぐブドウ・レスべの特異的な抗炎症作用と抗酸化作用

長寿社会の勝ち組になるには(その27):難聴は生活習慣病、癌、認知症とならび加齢によるリスクが高い疾病ですが発症する年齢はさまざま。70才、80才を過ぎたら誰もが発症するわけでなく、半数以上は予防に気配りをして質の高い生活を堪能、満喫されている方々です。後天的な難聴、失聴は食生活に配慮し、難聴リスクを避けることにより、誰にでも予防策をとることができます。特に騒音性難聴は職業由来でなければ防げるものです。一旦重度の難聴になれば、日常生活の質(quality of life)が大幅に低下し健常者と較べれば何倍も何十倍も交通事故や天災の危険にさらされます。文中にご紹介しているミカエル・サイドマン博士によれば、騒音性難聴の大きなリスクファクタ-は長期的に騒音に曝されること。騒音は睡眠やコミュニケーション(会話など)の妨げにもなり、高血圧、高血糖、高脂血を誘導し心臓病リスクも高くなるそうです。1. 高齢化社会で難聴は世界的な社会問題WHOによれば世界で人口の約5%の推定4億6千6百万人が重度の難聴(hearing loss)または失聴(deafness)だそうですが、30数年後の2050年には9...